【レポート】Jプロツアー第4戦 宇都宮清原クリテリウム

 

▼開催日

2024年3月24日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

宇都宮市清原工業団地周辺周回コース(〒321-3231 宇都宮市清原工業団地14)

 

▼出場選手

沢田時

花田聖誠

菅野蒼羅

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

 

▼競技概要

宇都宮市清原工業団地周辺周回コース 3.0km×パレード1rap+20raps=63km

出走:124名(22チーム)

天気:晴れ

スタート時間:13時53分

▼レースレポート

 

栃木2連戦、2日目は宇都宮市の清原工業団地に設けられた周回コースを利用する宇都宮清原クリテリウムだ。10月に宇都宮市の大通りで開催されるジャパンカップクリテリウムは緩い傾斜区間もあるコースだが、ここは文字通りの「ド平坦」コース。例年最終局面では大迫力の集団スプリントで観客を魅了する。

 

前日の真岡芳賀ロードレースでは、24位に入った沢田時がベストアシストライダー賞を獲得したものの、チームは勝負に絡めず苦渋を舐めた。西村大輝監督はレース前に「集団スプリントが予想されるが、そうならなかった時のプランも用意してチームで共有している。フォン・チュンカイが去年と今年では別人のように調子が上がっている。今日も期待したい」と語っていた。フォンは前日も単騎で仕掛けるなど目立つ走りを見せてくれていた。

 

また、本多晴飛に代わって菅野蒼羅のエントリーが発表された。チーム最年少の菅野は「クリテリウムは苦手」と苦笑しながらも、「前々で展開してチームに貢献できる走りをしたい」と初々しい表情でレースに挑んだ。宇都宮ブリッツェンのメンバーたちは地元だけにリラックスしながらも「魅せる走りをして結果につなげたい」「リベンジしたい」と意欲を見せていた。

 

清原工業団地には宇都宮駅前〜芳賀・高根沢工業団地まで走る次世代型路面電車LRT(ライト・レール・トランジット)の停車する清原地区市民センター前駅があり、この日はブリッツェンカラーのラッピング車両「ブリッツェン号」もパレードランで選手たちと並走。訪れたファンたちを楽しませる場面もあった。

 

LRTに見送られながら、いよいよリアルスタートだ。宇都宮ブリッツェンは花田聖誠らが前方で他チームの動きに目を光らせ、アタックに対応する。コース付近は風が強くなってきており、向かい風への対応も必要になった。逃げが決まらぬまま周回を重ねてきたが、7周終了時に花田、9周目に沢田がラップでトップ通過するなど随所で見せ場を作った。

 

決定的な逃げは出ることなく12周完了時の中間スプリントを迎え、山本元喜選手(KINAN Racing Team)がトップ通過。フォンも4位通過し、調子の良さがうかがえた。16周目を終えジェシット・シエッラとルーベン・アコスタも集団前方を位置取りし、終盤の展開に備えた。

 

ファイナルラップ直前、シマノレーシングが集団のコントロールを始め、TEAM BRIDGESTONE Cyclingやマトリックスパワータグが前方に上がってきた。宇都宮ブリッツェンはフォンが虎視眈々とライバル勢の動きを警戒する。

 

最後は集団スプリントとなった。フォンが集団右手から攻めたが、昨日逃げを決めて好調の岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)が優勝。フォンは4位になった。

【西村大輝監督のレース後コメント】

今日はフォン・チュンカイのスプリントで優勝を狙った。他のメンバーは逃げに反応し、まとまるように話していた。4位であと少しだったがチームは機能していた。逃げを決めさせないようにフォン以外がうまく立ち回り、穴ができてしまった時はフォン自らもフォローしてくれた。逃げができなかったことは良かったが、本当は最後の最後までフォンの足を温存したかった。

どうしても前方にいるメンバーはアタックへの反応が集中してしまい、もっと分散することができてアシストを残せていたらフォンのサポートも手厚くできたと思う。

両日でチームの強みとウィークポイントを洗い出すことができた。良い点は伸ばし、弱点は改善して強いチームにしていきたい。コロンビア選手2名も積極的に動き、いい走りをしてくれた。

 

【フォン・チュンカイのレース後コメント】

チームメイトが自分のために働いてくれて4位。トップ5に入れたことは嬉しいが地元の栃木県宇都宮市、表彰台には上りたかった。スタート直後からアタックが続いたが、チームメイトはアタックを潰し、昨日のようにはならないようにしてくれて内容は良かったと思う。

チームメイトたちと言葉の壁はあるが、お互いに経験はあるのでうまくやれている。最後の2周で私はポジションを下げてしまったが、沢田がうまく前に運んでくれた。今日もみんながうまく立ち回ってくれたし、これからもっと良くなるだろう。

また、LRTに私の姿もプリントされており、それと並走できたことは夢のような体験になった。台湾でこそ私の名前は知られているが、ここは宇都宮。信じられない!

優勝した岡本選手の脚は素晴らしく、勝者に値する走りだった。タフなスプリント勝負ができたことはいい経験になった。

 

▼リザルト(速報値)

 

1位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 1h24’59”

2位 石原悠希(シマノレーシングチーム) +0:00

3位 孫崎大樹(KINAN Racing Team) +0:00

 

4位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0:00

21位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0:03

22位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0:03

52位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +0:10

62位 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン) +0:17

DNF 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトは下記のURLからご確認ください。

https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2024/02/クリテリウムリザルト_JPT.pdf

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2024年3月24日(日)

 

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宇都宮市清原工業団地周辺周回コース(〒321-3231 宇都宮市清原工業団地14)

 

▼出場選手

沢田時

花田聖誠

菅野蒼羅

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

 

▼競技概要

宇都宮市清原工業団地周辺周回コース 3.0km×パレード1rap+20raps=63km

出走:124名(22チーム)

天気:晴れ

スタート時間:13時53分

▼レースレポート

 

栃木2連戦、2日目は宇都宮市の清原工業団地に設けられた周回コースを利用する宇都宮清原クリテリウムだ。10月に宇都宮市の大通りで開催されるジャパンカップクリテリウムは緩い傾斜区間もあるコースだが、ここは文字通りの「ド平坦」コース。例年最終局面では大迫力の集団スプリントで観客を魅了する。

 

前日の真岡芳賀ロードレースでは、24位に入った沢田時がベストアシストライダー賞を獲得したものの、チームは勝負に絡めず苦渋を舐めた。西村大輝監督はレース前に「集団スプリントが予想されるが、そうならなかった時のプランも用意してチームで共有している。フォン・チュンカイが去年と今年では別人のように調子が上がっている。今日も期待したい」と語っていた。フォンは前日も単騎で仕掛けるなど目立つ走りを見せてくれていた。

 

また、本多晴飛に代わって菅野蒼羅のエントリーが発表された。チーム最年少の菅野は「クリテリウムは苦手」と苦笑しながらも、「前々で展開してチームに貢献できる走りをしたい」と初々しい表情でレースに挑んだ。宇都宮ブリッツェンのメンバーたちは地元だけにリラックスしながらも「魅せる走りをして結果につなげたい」「リベンジしたい」と意欲を見せていた。

 

清原工業団地には宇都宮駅前〜芳賀・高根沢工業団地まで走る次世代型路面電車LRT(ライト・レール・トランジット)の停車する清原地区市民センター前駅があり、この日はブリッツェンカラーのラッピング車両「ブリッツェン号」もパレードランで選手たちと並走。訪れたファンたちを楽しませる場面もあった。

 

LRTに見送られながら、いよいよリアルスタートだ。宇都宮ブリッツェンは花田聖誠らが前方で他チームの動きに目を光らせ、アタックに対応する。コース付近は風が強くなってきており、向かい風への対応も必要になった。逃げが決まらぬまま周回を重ねてきたが、7周終了時に花田、9周目に沢田がラップでトップ通過するなど随所で見せ場を作った。

 

決定的な逃げは出ることなく12周完了時の中間スプリントを迎え、山本元喜選手(KINAN Racing Team)がトップ通過。フォンも4位通過し、調子の良さがうかがえた。16周目を終えジェシット・シエッラとルーベン・アコスタも集団前方を位置取りし、終盤の展開に備えた。

 

ファイナルラップ直前、シマノレーシングが集団のコントロールを始め、TEAM BRIDGESTONE Cyclingやマトリックスパワータグが前方に上がってきた。宇都宮ブリッツェンはフォンが虎視眈々とライバル勢の動きを警戒する。

 

最後は集団スプリントとなった。フォンが集団右手から攻めたが、昨日逃げを決めて好調の岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)が優勝。フォンは4位になった。

【西村大輝監督のレース後コメント】

今日はフォン・チュンカイのスプリントで優勝を狙った。他のメンバーは逃げに反応し、まとまるように話していた。4位であと少しだったがチームは機能していた。逃げを決めさせないようにフォン以外がうまく立ち回り、穴ができてしまった時はフォン自らもフォローしてくれた。逃げができなかったことは良かったが、本当は最後の最後までフォンの足を温存したかった。

どうしても前方にいるメンバーはアタックへの反応が集中してしまい、もっと分散することができてアシストを残せていたらフォンのサポートも手厚くできたと思う。

両日でチームの強みとウィークポイントを洗い出すことができた。良い点は伸ばし、弱点は改善して強いチームにしていきたい。コロンビア選手2名も積極的に動き、いい走りをしてくれた。

 

【フォン・チュンカイのレース後コメント】

チームメイトが自分のために働いてくれて4位。トップ5に入れたことは嬉しいが地元の栃木県宇都宮市、表彰台には上りたかった。スタート直後からアタックが続いたが、チームメイトはアタックを潰し、昨日のようにはならないようにしてくれて内容は良かったと思う。

チームメイトたちと言葉の壁はあるが、お互いに経験はあるのでうまくやれている。最後の2周で私はポジションを下げてしまったが、沢田がうまく前に運んでくれた。今日もみんながうまく立ち回ってくれたし、これからもっと良くなるだろう。

また、LRTに私の姿もプリントされており、それと並走できたことは夢のような体験になった。台湾でこそ私の名前は知られているが、ここは宇都宮。信じられない!

優勝した岡本選手の脚は素晴らしく、勝者に値する走りだった。タフなスプリント勝負ができたことはいい経験になった。

 

▼リザルト(速報値)

 

1位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 1h24’59”

2位 石原悠希(シマノレーシングチーム) +0:00

3位 孫崎大樹(KINAN Racing Team) +0:00

 

4位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0:00

21位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0:03

22位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0:03

52位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +0:10

62位 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン) +0:17

DNF 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトは下記のURLからご確認ください。

https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2024/02/クリテリウムリザルト_JPT.pdf