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2024/04/20 レース

【レポート】JBCF東日本ロードクラシック DAY1

【レポート】JBCF Jプロツアー第5戦 東日本ロードクラシック DAY-1

 

▼開催日

2024年4月20日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

群馬サイクルスポーツセンター(群馬県利根郡みなかみ町新巻3853)

 

▼出場選手

谷 順成

フォン・チュンカイ

ジェシット・シエッラ

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

花田聖誠

本多晴飛

 

▼競技概要

群馬サイクルスポーツセンター(6kmサーキットコース 時計回り)6km×25周=総距離150㎞

出走:130名(21チーム)

スタート時間:13:00

▼レースレポート

 

今年は新たなレースカレンダーとなり、チームとしては久しぶりのレース会場となる群馬サイクルスポーツセンター、通称「群馬CSC」。開園は1983年で、これまで数々の名勝負を生み出してきたが、チームにはここを初めて走る選手もおり、前夜ミーティングでは時間をかけて戦略を話し合った。細かいアップダウンが続く1周6㎞のコースは標高900mにあり、全体で50m弱の高低差のところを今回は25周、総距離150㎞の長丁場のレースとなる。逃げも集団スプリントもありうるコースではあるものの、フィニッシュが少し上り基調であることも頭に入れておきたい。宇都宮ブリッツェンは谷順成、武山晃輔、花田聖誠、本多晴飛、フォン・チュンカイ、ジェシット・シエッラ、ルーベン・アコスタの7名で臨む。

 

レース前の花田のコメント「先週のチャレンジロードに引き続き、調子は良い。群馬CSCは4年ぶりに走る。僕はチームの中でも一番動くつもりでいる。チームもチャレンジロードで上位に入り(シエッラが2位、アコスタが3位)、調子の良さを保っている。先週はレースをしっかり組み立てることができたし、今週もチーム力がさらに上がってきているように感じる。雰囲気も良い。積極的に逃げに加わり、最後スプリントになればフォン選手でいきたい」

 

レースはスタートからスピードレースとなり、3周目でシエッラを含む7名の逃げが形成される。4周目にその逃げが吸収され、5周目には8名の逃げが新たにできる。この8名は最終的には6名となるが、レースのほとんどは6名vs集団の形で、タイム差1分辺りで周回を重ねた。宇都宮ブリッツェンは逃げを捕まえるべく積極的に動き、存在感を示した。ブリッツェンが集団の引きを緩めると、タイムギャップが開くという時間が続く。

 

宇都宮ブリッツェンは常にシエッラとフォンが集団の前を位置取る。25周のうち19周目辺りから徐々にタイム差は縮まり始め、20周目で逃げの6名が捕まる。すぐに4名が逃げを作ったが、ここには2022年タイムトライアルチャンピオンの金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)が入った。3周目でシエッラを含む7名の逃げができたときも金子選手が入っていたので、金子選手にとって今日2回目の逃げとなる。
その金子選手の独走力についていったのが渡辺一気選手(京都産業大学)だ。逃げはこの2人となり、集団でも牽制が始まる。やがて渡辺選手が遅れ始め、金子選手単騎になると、集団にも表彰台の可能性が少し高まり、渡辺選手を飲み込んだ後は、2位、3位の戦いが始まった。

 

金子選手の独走勝利がほぼ決まりかけた頃、宇都宮ブリッツェンは谷がギアを掛けた。フィニッシュが上り基調のコースは谷の得意のレイアウトだ。長距離レースの上、高速の展開であったため、最後は我慢比べの様子でマトリックスパワータグのフランシスコ・マンセボ選手がアレクサンドロ・アグロティス選手を牽引して前を固め、谷はそれに押し出されるような形で5位となった。「最後はフォンが集団待機、自分が心臓破りの坂(残り2㎞)でアタックに反応するという役割分担をした。2位争いで飛び出した4人に自分が入れたことで5位になれた」と言う谷。優勝は逃げを決めた金子選手だった。

 

谷は3月14日のツール・ド・台湾第5ステージで落車し、そのまま台湾で入院。先週のチャレンジロードで復帰したばかりであったが、最後は自分のチームでの役割を果たすべく、表彰台にむけて果敢に攻める姿を魅せてくれた。

 

明日も群馬CSCで2日目のレースがある。今日の積極的な動きを明日は結果に繋げたい。

【谷順成のレース後コメント】

群馬CSCを走るのは久しぶりだった。最初から最後まで速い展開で、5周目にできた逃げにチームから選手を入れることができず、後手に回ってしまった。ただ、チーム一丸となり、他のチームの協力も得て、逃げとのタイム差が開きすぎないようキープすることができた。ただ、最後の金子選手の逃げに反応できなかった。後手後手になってしまったが、最後はフォンが集団待機、自分が心臓破りの坂(残り2㎞)でアタックに反応するという役割分担をした。2位争いで飛び出した4人に自分が入れたことで5位になれた。久しぶりの群馬CSCで、自分自身にとってはJプロツアーの開幕戦だったので、シングルリザルトで収められたのは良かったかと思う。ただ、反省の多いレースではあった。今日は150㎞でロードレースという展開となったが、明日は60㎞となるとクリテリウムに近いかと思う。最初から最後まで前で動かなければ、明日は取り返しがつかなくなってしまうので、今日の反省を生かして、チーム全体で前で展開していきたい。

 

 

▼リザルト

 

1位 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) 3h37’54”

2位 アレクサンドロ・アグロティス(マトリックスパワータグ)+0’33”

3位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +0’33”

 

5位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’34”

14位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0’36”

32位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +0’43”

DNF ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)

DNF 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン)

DNS 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)

DNF 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトは下記のURLからご確認ください。

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=240420_gunma