▼レースレポート
最終日、第4ステージは起伏に富み、急な下りやヘアピンカーブなどテクニカルな場面も多い太地半島を周回するコース設定だ。周回数もパレード含めて約10周と多く、選手たちには脚力はもちろん集中力も試される。
宇都宮ブリッツェンは岡篤志が総合3位を守っているが、総合4位のベンジャミ・プラデス選手(VC福岡)とのタイム差はわずか4秒。その後ろもタイム差8秒以内に7名がひしめきあうため、岡はボーナスタイムで少しでもアドバンテージを得たいところだ。
<レース前の鈴木監督のコメント>
みんなまとまっている感じで一つの目標に向けて頑張れそう。まずは表彰台に上ることを守っていきたい。第1目標は総合(順位)なので、総合を守りつつステージ優勝もついてくればいい。
<レース前の岡のコメント>
今大会いい走りはできているが、ステージ優勝には届かなかったりもう一歩だったが、今日は最後なのでしっかり悔いが残らないように頑張りたい。(タイムは)トップ2が抜け出してしまって自分が総合3位。4、5、6位辺りまで僅差で逆転されてしまう可能性もあるので注意しながら走っていく。
天気に恵まれた絶好のレース日和。最後の戦いが始まるとアクチュアルスタート直後に抜け出す選手が現れるが、今日は簡単に逃げられるわけがない。宇都宮ブリッツェンは岡が自ら積極的に前に出て、やはり前方でチャンスをうかがうプラデス選手などを見逃さない。
序盤から激しく動く集団だが、1周回目を終えた時点でトップ通過は今村駿介選手(ワンティ・NIPPO・リユーズ)、2位に岡、3位に武山晃輔と宇都宮ブリッツェンが続く。沢田時らもすぐ後ろに着いている。
逃げも決まらぬまま最初のスプリントポイントが近づくと、総合2位のマティアス・ブレグノイ選手を抱えるトレンガヌ・サイクリングチームが隊列を組んでボーナスタイム獲得に動き出す。しかし、2周回目終了時点のスプリントポイントをトップ通過したのは左手から冷静にまくってきた岡だ。ここでボーナスタイム3秒を獲得した。