Astemo宇都宮ブリッツェンにとって国内ロードレースシーズンの幕開けとなった広島2連戦。初日のロードレースでは谷順成が3位に食い込み、チームは上々の滑り出しを見せた。迎えた2日目は、舞台を広島市西区商工センターの特設コースへと移し、「JBCF Jクリテリウムツアー 第2戦 マリモホールディングス 広島クリテリウム」が開催された。
戦いの舞台となる1.7kmのフラットなコースは、800mほどの直線と180度ターンを3か所含むテクニカルなレイアウトが特徴だ。ハイスピードな展開の中でいかにポジションを維持し、勝負どころのコーナーを好位置でクリアするかが鍵となる。
チームは昨年の同大会覇者である岡篤志を中心に、好調の谷順成ほか、沢田時、武山晃輔、菅野蒼羅、阿蘓来夢の6名で出走。岡はツール・ド・台湾参戦による疲労が懸念されるものの、「実戦を通じてコンディションを戻したい」と、台湾遠征組から唯一の連戦に挑む。昨年に続く大会連覇、そしてチームとして2日連続の表彰台獲得という明確な目標を掲げ、ブリッツェンの赤い旋風が広島の街を席巻した。
<レース前の岡のコメント>
「昨日のレースではあまり納得のいく走りができませんでしたが、本日は得意とするクリテリウムですので、自信を持って臨みたいと考えています。レース展開については、他チームがどのような作戦で来るかは走ってみなければ分からない部分もありますが、このコースは過去に逃げ切りが決まった例もあります。集団スプリントになっても、あるいは逃げの展開になっても、どちらでも柔軟に対応できるよう準備を整えておきたいです。
チーム全体のコンディションとしては、昨日は谷(順成)選手が3位表彰台を獲得し、若手選手たちも非常に良い走りを見せてくれました。今日もチーム全員で一丸となり、勝利を掴み取れるよう精一杯頑張ります。来週にはホームタウンである宇都宮でのレースも控えていますので、まずは今日のこの一戦、全力を尽くします」
全20チームがスタートラインに並び、気温20度の快晴という絶好のコンディションの中、スタートとともに100名の選手が一斉に飛び出した。序盤から集団前方に位置取ったのは沢田。2周目に入り集団が活性化すると、岡が前方3番手まで上がる積極的な動きを見せる。直後のUターン路で落車が発生したが、Astemo宇都宮ブリッツェンはこれに巻き込まれることなく切り抜けた。その後、群馬マンモスレーシングが執拗に揺さぶりをかけるアタックを仕掛けてくるが、沢田が冷静にこれらをさばいていく。集団前方には谷順成、武山晃輔も顔を出し、チームとして常に前々でレースを展開。逃げを作りたい金井健翔選手(Sparkle Oita Racing Team)や、積極的に飛び出す⼭⼝瑛志選手(レバンテフジ静岡)たちの動きに対し、菅野、阿蘓らも前方でアタックを警戒し、全員が代わる代わる戦う姿勢を見せた。