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【レポート】ツール・ド・熊野 第3ステージ 熊野山岳コース(UCIアジアツアー2.2)
▼開催日
2026年5月9日(土)
▼スタート&フィニッシュ
熊野スカイパーク球場(三重県熊野市有馬町3537)
▼出場選手
谷 順成
増田成幸
沢田 時
岡 篤志
武山晃輔
宮崎泰史
▼競技概要
熊野山岳コース パレード1.4km + 18.5km + 17.2km × 4周 + 20.4km 総距離107.7km
出走:57名
スタート時間:10:00
第26回ツール・ド・熊野の第3ステージは名物の山岳ポイント「千枚田」のKOM(King of Mountain)を4回登る“クイーンステージ”だ。日本の棚田百選にも選ばれた1,340枚の日本最大級となる棚田が並ぶ熊野ならではの美しい風景が続くコースだが、選手にとってはキツいアップダウンの繰り返し。観客は面白いレース展開が期待できる一方、選手には毎年厳しい戦いが強いられ、総合争いにも影響が出る1日になる。
今年は前日がサバイバルレースになってしまい、この日の出走はわずか57名。だが、Astemo宇都宮ブリッツェンは6名全員がそろっている。フルメンバーが残っているチームは他にKINAN Racing Teamだけだ。
エースの岡篤志は第2ステージを終えて総合9位。千枚田をうまく走り切ることができれば、総合ジャンプアップも見えてくる。谷順成、増田成幸、沢田時、武山晃輔、宮崎泰史、チーム一丸となって挑む熊野山岳コースのスタートラインに並んだ。
<レース前の増田のコメント>
「今日はツール・ド・熊野の4日間の中で一番大事なクイーンステージ。自分はエースのためにできるだけ力を残して、最後の勝負所に挑めるよう全力でサポートしていきたいです。昨日のレースで34名がリタイヤしている。ここ何年も熊野を走っていますが、57名で千枚田のステージを出走するのは初めてです。少し位置取りはラクになるのかなとみてますが、でも強い選手は相変わらず残っていて、海外勢も登れる選手が多い。千枚田の登りで(チームから)なるべく多くの人数を最後の局面に残せるよう、みんなで頑張りたい」
パレード区間を終えると、6.9km地点に設置された中間スプリントポイントに向けて早々に各チームが積極的な動きを見せた。上位通過者に与えられるボーナスタイム獲得のためだ。
Astemo宇都宮ブリッツェンも武山晃輔が飛び出して揺さぶりをかけるが、総合7位のファーガス・ブラウニング選手(トレンガヌ・サイクリングチーム)が1位通過。中間スプリントポイントを過ぎると次第に千枚田への登りが始まる。最初のKOMは22.4km地点だが、まだ序盤だけに集団で大きな動きもなく各選手が淡々と登りをこなしていった。
下りを利用して、ツール・ド・熊野を最後に現役引退を決めたベテランのトマ・ルバ選手(KINAN Racing Team)、レオネル・キンテロ選手(ヴィクトワール広島)の2名が抜け出すと、協力しながら2回目の千枚田を駆け上った。すぐ後ろをAstemo宇都宮ブリッツェンの岡、新城幸也選手(チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボール)、山本大喜選手(VC FUKUOKA)の3名が追走するが、下りの速さに定評ある逃げ2名にはなかなか追いつかない。
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3回目の千枚田では岡たちにニコロ・ガリッボ選手(TEAM UKYO)らが追いつき、追走は6名になった。さらに4名がジョインして10名が終盤に向けてアタック合戦を始めるが、メイン集団も活性化。一気に追走が20名ほどの集団になると、逃げる2名の吸収に成功。レースは振り出しに戻り、最後の千枚田の登りに突入する。先頭グループは21名になり、Astemo宇都宮ブリッツェンは岡とキャプテンの谷が含まれていた。
力強いペダリングでKOMをトップ通過したのはガリッボ選手。そのすぐ後ろを岡を含んだ数名の選手が追いかける。先頭はガリッボ選手とKOM 2位通過のルーク・バーンズ選手(ヴィクトワール広島)の2名となり、追走に30秒ほどのアドバンテージで逃げる。
後続ではアタック合戦も始まった。各選手が牽制しあってお見合い状態になり、フィニッシュまで残り20kmを切るとガリッボ選手たちとのタイム差は1分を越えた。残り1kmとなり、後続から抜け出していた3名の選手が先頭2名に届きそうにみえたが力及ばず。
最後はガリッボ選手がKOMで見せた脚力でバーンズ選手を突き放し、第3ステージ優勝を手に入れた。この結果、区間2位のバーンズ選手が総合リーダーに躍り出た。ガリッボ選手も総合2位に浮上。
Astemo宇都宮ブリッツェンは岡の12位がチーム最高位だ。ガリッボ選手から遅れること22秒、苦しい戦いになり総合順位もひとつ上がるだけの8位止まりとなった。チームは6名全員が完走を果たしている。
最終日の太地半島周回コースは変化に富んだテクニカルなコースとなり、岡も「最終日も何が起こるかわからないので全力を尽くしたい」とラストスパートを誓った。
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【レース後の岡のコメント】
今日は後悔が残らないように全力を尽くしたいと思って、最初トマ・ルバ選手が逃げを打った時に追走で自分は2周目で飛び出す形になり、結果的に先待ちの展開になりました。けっこう脚を使ってしまって、最終周のガリッボ選手とバーンズ選手のアタックには反応できず後追いになる形になってしまい、追いつけず集団にのまれて。集団内で少しでも上位を目指す形になったのですが、実力不足で脚が残っていませんでした。総合優勝を狙うのであれば前の2人に着いていかなければならなかったので、そこができなかった。チームメイトもいて、他のチームとも協力できれば良かったのですが、自分の力も足りなかった。最後、笑って終えられるように、最終日も何が起こるかわからないので全力を尽くしたいと思います。
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▼第3ステージのリザルト
1位 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO) 2h43’28”
2位 ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島) +0’02”
3位 ファーガス・ブラウニング(トレンガヌ・サイクリングチーム) +0’08”
12位 岡 篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0’22”
21位 谷 順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8'54"
28位 沢田 時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +9'21"
36位 宮崎 泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン)+9'31"
37位 増田 成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)+9'31"
45位 武山 晃輔(Astemo宇都宮ブリッツェン)+12'44"
▼第3ステージ終了後の総合リザルト
1位 ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島) 8h29’57”
2位 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO) +0’14”
3位 ニルス・シンシェク(LI NING STAR) +0'21”
8位 岡 篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0’48”
21位 谷 順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) +9’27”
28位 沢田 時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +9’54”
30位 宮崎 泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン) +10’03”
37位 増田 成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) +13’06”
47位 武山 晃輔(Astemo宇都宮ブリッツェン) +14’17”
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.tourdekumano.jp/wp/wp-content/uploads/2026/05/Kumano-C06.pdf
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