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2023/08/19 レース

【レポート】第38回シマノ鈴鹿ロード チームタイムトライアル

第38回シマノ鈴鹿ロード チームタイムトライアル

 

▼開催日

2023年8月19日(土)

 

▼開催地

鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市稲生町7992)

 

▼出場選手

谷 順成

阿部嵩之

小野寺 玲

本多晴飛

 

▼競技概要

鈴鹿サーキット 1周5.8㎞ × 4 = 総距離23.2㎞

出走:5ステージ・スズカ出場チーム22+JCF登録・Aカテゴリー20=42チーム

スタート時の天気:晴れ

スタート時間:14:52より10秒置きウェーブスタート

▼レースレポート

モータースポーツのレースで有名な鈴鹿サーキットにて、夏の風物詩とも言えるシマノ鈴鹿ロードが今年も開催された。ファンライドから本格的なレースまで、様々なカテゴリーのレースやイベントが行なわれる"自転車の"祭典で、初日の今日はチームタイムトライアルに、宇都宮ブリッツェンから谷順成、阿部嵩之、小野寺玲、本多晴飛の4名が出場した。

 

昨年、このチームタイムトライアルと翌日のロードレースで優勝をして、まさに完全勝利を遂げた宇都宮ブリッツェン。ディフェンディングチャンピオンとして、事前に4人でのチームタイムトライアル練習を積んできた。キャプテンの谷がレース前に言う。

 

「僕自身は初めての出場。歴史があり、選手の中には『子どもの頃初めて出たレースがシマノ鈴鹿』という人も多い。その有名な大会に出ることができて嬉しく思う。昨年はタイムレコードでこのチームタイムトライアルを優勝し、そのときのメンバーである阿部選手と小野寺選手がおり、そこに本多選手と僕が加わる。4人で力を合わせ、記録を更新できるように走りたい」

 

この谷の言葉通り、宇都宮ブリッツェンは常にトップのラップタイムを刻み、鈴鹿サーキットを走り抜けた。

 

チームタイムトライアルには、全42チームが出場。クラブチームも含み、10秒置きのスタートなので、コース上が混沌とするシーンもある。1周5.8㎞はダイナミックなカーブが続き、途中立体交差もあって右回りから左回りにコースが変わり、高低差は52mもある。モーターレースでも難コースとして知られる鈴鹿で、先にスタートしたクラブチームが1周7分台という中、宇都宮ブリッツェンが1周目で6分49秒というラップタイムを記録。会場では思わず「え⁉ 鈴鹿サーキットが急に平坦になりました?」という実況が入るほど、異次元タイムで周囲を驚かせた。

 

最も脅威だったのは、個人タイムトライアル全日本チャンピオンの小石祐馬選手を擁するJCL TEAM UKYOだ。JCL TEAM UKYOの1周目は6分51秒。2周目こそ宇都宮ブリッツェン6分53秒15、JCL TEAM UKYO6分53秒42と100分の27秒差に迫られたが、3周目は8秒差、4周目は3秒差をつけ、全周回で宇都宮ブリッツェンがトップタイムをたたき出し、トータルタイムで2位JCL TEAM UKYOから12秒差をつけて勝利。昨年のコースレコード26分38秒34には及ばなかったが、今年は風が強かったことを考慮していいだろう。それでも2018年の第35回大会で宇都宮ブリッツェンが記録したコースレコード27分45秒63を上回る27分15秒76で優勝したことは、今回のメンバーを誇りに思いたい。

 

2023年後半戦スタートとなった今レース。後半戦スローガンの「反撃開始」に相応しい走りを魅せ、明日のロードも勝って2年連続完勝を目指したい。

【小野寺玲のレース後のコメント】

このメンバーでチームタイムトライアルを走るのは初めての上に、谷選手と本多選手がシマノ鈴鹿を走ったことがなかった。このコースを知っている阿部選手と僕がリードして走るという作戦でスタートした。何しろ、合わせる機会が少なかったので不安要素もあったが、みんなが力を出し切って、優勝に結びついたと思う。今季は厳しい結果のレースが続いていたが、こうして個人の能力が試されるタイムトライアルで結果が出るということは、みんな、脚があるという証。ロードレースのほうでも作戦をしっかり咬み合わせていけば、充分勝てるチームだと思う。それを今日、確信した。明日はロードで、僕自身の2連覇も掛かっているが、明日は本当にわからないレース。昨年よりも出場チームのメンバーが強力だが、最善を尽くし、勝てるチームだと確信した今日の思いを胸に、狙っていきたい。

【監督・西村大輝のレース後のコメント】

ロードレースのほうではチーム初勝利で、嬉しく思う。みんなよくやってくれた。JCL TEAM UKYOとの差は一周目が2秒差で、どうかなと思ったが、そこから差をどんどん開いていき、みんな脚を魅せてくれた。ずっと欲しかった勝利を今日納めることができ、シーズン後半戦に向けて幸先いい。今日の勢いをそのまま明日に持っていき、小野寺で2連覇を狙いたい。

▼リザルト

 

1位 宇都宮ブリッツェン 27:15

2位 JCL TEAM UKYO  +00:12

3位 チームブリヂストンサイクル +00:38

 

※全リザルトはこちら

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=230819_Ssuzuka&ctg=053-1