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2023/07/23 レース

【レポート】JCL BANK LEAGUE 2023 宇都宮ステージ

JCL BANK LEAGUE 2023 宇都宮ステージ

 

▼開催日

2023年7月22日(土)

 

▼開催地

宇都宮競輪場(〒320-0054 栃木県宇都宮市東戸祭1丁目2−7)

 

▼出場選手

阿部嵩之

沢田 時

小野寺 玲

坂井 洋

中村魁斗

本多晴飛

 

▼競技概要

宇都宮競輪場500mバンクを使用した3ポイントゲーム及びロードスクラッチ

距離:10.5km×10周=105km

出走:22名(4チーム)

スタート時の天気:晴れ

スタート時間:17:30

▼レースレポート

トラックレース対抗戦「JCL BANK LEAGUE 2023」(以下バンクリーグ)の宇都宮ステージが宇都宮競輪場で開催された。夕方から開催するバンクリーグは、レース中盤からスポットライトを浴びて走るナイトレースになる。スタンドのファンたちはうちわを片手にいつもと違ったレースを楽しんだ。

 

バンクリーグでは「3ポイントゲーム」と、バンクで行うクリテリウム「ロードスクラッチ」の2種目で行う。3ポイントゲームは1チーム3名で構成し、2チームが同時に出走。3周目以降の奇数周にスタートラインをトップ通過したチームがポイントを獲得し、3点先取したチームが勝利する(1レースで1選手が獲得できるポイントは2点まで)。

 

今年から導入されたロードスクラッチは1チームから4名が出走し、宇都宮競輪場を20周回する10kmのレースを実施するものだ。ゴール順位により、1位6点、2位3点、3位1点が与えられ、チームに加算される。バンクリーグでは3ポイントゲームとロードスクラッチの合計獲得ポイントが高いチームが優勝する。

 

今回、宇都宮ブリッツェンには競輪S級1班で活躍する坂井洋が加入。バンクを走り慣れた坂井と、小野寺玲、阿部嵩之、沢田時、中村魁斗、本多晴飛の6名がチームワークで大会を盛り上げる。

 

宇都宮ステージには、さいたま那須サンブレイブ、レバンテフジ静岡、KINAN Racing Team、そして宇都宮ブリッツェンが参加。3ポイントゲームは総当たり戦で全6レースが行われるが、ここでは宇都宮ブリッツェンの3レースを紹介する。

【第1レース】宇都宮ブリッツェン vs KINAN Racing Team

 

初戦は小野寺、阿部、沢田、本多で挑んだ。両チーム相手の様子をうかがい、最初のポイント周回で沢田が仕掛けるが、KINAN・福田真平選手がポイントをゲット。2ポイント目もKINAN・孫崎大樹選手に奪われるが、小野寺が1ポイントを取り返す。

 

しかし、スプリント力のある孫崎選手が強さを見せ3ポイント目も獲得するとKINANが3-1で勝利した。ロードレースでも好敵手として暴れ回るKINANだが、バンクリーグも万全の状態で宇都宮に乗り込んできたようだ。

【第3レース】宇都宮ブリッツェン vs さいたま那須サンブレイブ

 

2レース目は小野寺、阿部、坂井、中村の編成。那須と宇都宮の栃木対決、さらに栃木出身の坂井が登場するとスタンドからは一際大きな声援が飛んだ。最初のポイント周回、坂井が競輪で鍛え上げたパワフルな走行で1ポイント目をたやすく獲得すると大賑わいだ。

 

2ポイント目はロードで「逃げ番長」として知られる阿部がもぎ取ると、サンブレイブも反撃を見せる。白尾雄大選手、小泉響貴選手がポイントを連取し2-2のイーブンすると、その勢いのまま再び白尾選手が3ポイント目をゲット。サンブレイブが3-2で勝利を決めた。戦力的には有利な宇都宮ブリッツェンだったが、力だけでは勝てないのがバンクリーグの怖いところだ。

 

【第5レース】宇都宮ブリッツェン vs レバンテフジ静岡

 

阿部、沢田、坂井、本多の布陣で3レース目は出走した。毎回エントリーしている阿部がペースを作り、そこから坂井がスプリントで仕掛けて先制点を決める。坂井はレバンテフジを寄せ付けず、2ポイント目も左手を挙げながら獲得。
そして最後はスルスルと抜け出した阿部がそのまま逃げ切って3ポイント目を獲得し、3-0の完封勝利を収めた。チームの初勝利に、坂井は「自分の持ち味を出せたかな」と一安心して笑顔を見せた。

 

3ポイントゲームの6レース終了後は、エキシビジョンレースとして日本競輪選手会栃木支部 vs バングリーグ選抜が行われた。バングリーグ選抜は各チームから
1名が選ばれる。宇都宮ブリッツェンからは中村が出場して1ポイントを獲得して貢献したものの、日本競輪選手会栃木支部が3-1で本職の力を見せつけた。

 

【ロードスクラッチ】

 

小野寺、沢田、本多で構成した宇都宮ブリッツェン。3ポイントゲームは1勝に終わったが、ロードスクラッチの結果によっては3ポイントゲーム全勝で首位のKINANを逆転する可能性もあった。スタート直後から牽制と位置取りが激しく行われたが、残り12周ほどでKINAN・山本選手、栃木出身のレバンテフジ・床井亮太選手が逃げを形成。後続に10車身ほどリードしながら周回を重ねた。

 

宇都宮ブリッツェンが残り3周でスピードアップして先頭を捉えると、そこから目まぐるしくトップが入れ替わる展開に。ファイナルラップに突入すると沢田が小野寺を牽引して前に送り出しスプリント勝負に持ち込もうとしたものの、最終コーナーで外側から被せてきたサンブレイブ・小泉選手が勝利を手に入れた。小野寺は3位に。

 

KINANとサンブレイブが合計獲得ポイントで並んだが、ロードスクラッチを制したサンブレイブがバンクリーグ 宇都宮ステージの優勝となった。

 

▼バンクリーグ 宇都宮ステージ 3ポイントゲーム 全リザルト

第1レース 宇都宮ブリッツェン 1-3 KINAN Racing Team
第2レース さいたま那須サンブレイブ 1-3 レバンテフジ静岡
第3レース 宇都宮ブリッツェン 2-3 さいたま那須サンブレイブ
第4レース KINAN Racing Team 3-1 レバンテフジ静岡
第5レース 宇都宮ブリッツェン 3-0 レバンテフジ静岡
第6レース KINAN Racing Team 3-2 さいたま那須サンブレイブ

 

 

▼バンクリーグ 宇都宮ステージ ロードスクラッチ リザルト

1位 さいたま那須サンブレイブ

2位 KINAN Racing Team

3位 宇都宮ブリッツェン