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2026/05/30 レース

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2026 第7ステージ AMANO 相模原(UCIアジアツアー2.2)

【レポート】ツアー・オブ・ジャパン 2026 第7ステージ AMANO 相模原(UCIアジアツアー2.2)

 

▼開催日

2026年5月30日(土)

 

▼スタート

橋本公園(神奈川県相模原市緑区西橋本5-3-4)

 

▼フィニッシュ

鳥居原ふれあいの館(神奈川県相模原市緑区鳥屋1674)

 

▼出場選手

谷順成

増田成幸

フォン・チュンカイ

岡篤志

武山晃輔

宮崎泰史

 

▼競技概要

パレード4.8km+10.9km+13.8km×7周 総距離107.5km

出走:77名

スタート時間:8:50

▼レースレポート

東京2020オリンピック自転車ロードレース競技のコースを一部活用する第7ステージ。アップダウンと細かなワインディングが連続する周回コースで、スピードの加減速が激しく、見た目以上に体力を消耗する。「かながわの橋100選」にも選ばれた小倉橋周辺の景観とは裏腹に、レースは終始アグレッシブな展開が予想される。

 

Astemo宇都宮ブリッツェンはUCIポイント圏内の総合10位以内は実質的に難しくなったが、2022年の相模原ステージで優勝をした岡篤志の存在がある。岡のステージ優勝を支えるべく、増田成幸、フォン・チュンカイ、武山晃輔、宮崎泰史でアシストをし、展開によっては上りフィニッシュが得意な谷順成にも期待を掛けたい。

 

▼レース前の岡のコメント

「自分はこの相模原ステージで過去に優勝経験があります。今年に関しては、ここまでのところ個人としては全く良い走りができていないので、今日は何かを残せればいいなと思っています。総合優勝に関してはかなりタイム差が開いていているので動くことはないかと思いますが、それ以外のところではかなり秒差の争いもあるため、そういった部分でボーナスタイムや中間スプリント、山岳賞争いなど、本当に色々なチームの思惑があるステージになるかと考えています。今日はその隙を突いた走りができたらなと思っています。相模原のコースレイアウトは、最後は上りゴールとなりますが、自分自身、東京ステージのような真っ平らなスプリントよりも、こういった上り基調でコーナーがあるようなレイアウトのほうが得意なので、自分向きなコースなのかなと感じています」

 

アクチュアルスタートの緑フラッグとともに先頭集団が急加速すると、またたく間にメイン集団は縦に長く引き伸ばされた。激しいアタック合戦が繰り広げられるものの、決定的な逃げは容易には決まらず、中切れによって数名が先行するような、目の離せない展開がしばらく続いた。

 

しかしやはり1周回目から逃げができる。昨日までリーダージャージを着ていたトンマーゾ・ダーティ選手(TEAM UKYO)をはじめ、総合12位のフェデリコ・イアコモーニ選手(TEAM UKYO)、トンマーゾ・ネンチーニ選手(ソリューションテック NIPPO ラーリ)、ニウ・イークイ選手(リーニンスター)、オスカー・ギャラガー選手(シーキャッシュ×ボディラップ)、エリオット・シュルツ選手(ヴィクトワール広島)、フランチェスコ・カロッロ選手(スワットクラブ)、ジャコモ・ガラヴァーリャ選手(スワットクラブ)の8名が強力な逃げ集団を形成した。

続く2周回目、先頭からギャラガー選手が脱落する一方で、追走集団からAstemo宇都宮ブリッツェンの岡、そして本多晴飛選手(VC福岡)、ニルス・シンシェック選手(リーニンスター)、織田聖選手(愛三工業レーシングチーム)の4名が鋭く合流。これにより先頭の逃げグループは11名へと膨れ上がった。

 

11名となった先頭集団とメイン集団とのタイム差は、最大で2分近くまで拡大。逃げ集団のメンバーが非常に強力だったことから、Astemo宇都宮ブリッツェンとしては、このまま逃げ切りを図って相模原ステージを得意とする岡のスプリント勝負に持ち込みたい展開となった。同時に、メイン集団内では逃げのもしもの吸収に備え、上りフィニッシュを得意とする谷がスプリントに向けて静かに脚をためるという、チームにとってまさに理想的な形でレースを有利に進めていった。

 

しかし、終盤に向けてメイン集団もそのスピードを上げていく。残り2周を迎える頃には、その差は45秒まで一気に縮まった。逃げグループからも次々と脱落者が出る過酷な展開のなか、ファイナルラップを前にダーティ選手が逃げ集団から単独でアタックを敢行した。

 

ここで岡たちの逃げグループは惜しくもメイン集団に捕らえられたが、今度は集団から飛び出したマッズ・アナスン選手(スワットクラブ)が先行するダーティ選手を猛追。先頭は再び2名へと変化した。

 

一進一退の状況が続くなか、残り6km地点で前の2名に後方から3名が追いつき、先頭は5名に。メイン集団との差は25秒となった。その後、先頭の5名の間で牽制が入ったことでタイムギャップが16秒まで縮まると、背後に迫るメイン集団では、岡が谷を引き連れて猛烈な追撃を展開。チームの命運を谷に託すべく、集団のスピードを押し上げた。

 

フィニッシュまで残り1kmの地点、ついに逃げは完全に吸収。勝負は息をのむ集団スプリントへと持ち込まれた。激しいもがき合いの末、この混戦を制したのは、一度は逃げから遅れたもののメイン集団で勝機を窺っていたシーキャッシュ×ボディラップのギャラガー選手だった。

 

Astemo宇都宮ブリッツェンは、チームの期待を背負った谷が15位でフィニッシュ。逃げを吸収するまでは岡が牽引できたが、吸収後は谷だけでの勝負となり、谷は自身の位置取りについて反省していると、真摯なコメントを残した。狙い通りの連携から展開を作り、終盤まで完璧な組織力を見せたものの、あと一歩のところで目標としていたリザルトには届かない悔しいステージとなった。

 

いよいよ明日はツアー・オブ・ジャパン最終日、東京ステージを迎える。宇都宮からはチームを応援するツアーバスも運行され、大声援が選手たちを迎える。Astemo宇都宮ブリッツェンは、その熱い声援に恥じない熱い走りをみせるべく、泣いても笑っても今年のTOJ最後となるステージへと挑む。

レース後の岡のコメント】

序盤はスプリントに備えようかと考えていたのですが、思ったよりも非常に良いメンバーで、かつ大人数の逃げが行ってしまったので、「これはまずい」と感じてそこに飛び乗る形になりました。結果的にはラスト1周で集団に吸収されて集団ゴールという形になってしまいましたが、最後まで行きかねない非常に良い逃げだったので、チャレンジすることができて良かったなと感じています。

逃げが捕まった後、再び数名の飛び出しがありました。自分自身は逃げでかなり足も削られていたため、最後は集団を引いてタイム差を縮め、谷選手に託して離脱するという形になりました。ただ、谷選手へのポジショニングのアシストという部分までしっかりと手が回るべきでしたが、そこまで至らなかった点については、もっとそちらの動きに集中しても良かったのかなと振り返っています。

いよいよ明日はツアー・オブ・ジャパン最終日、東京ステージとなります。悔いなく終えられるよう、チーム一丸となって全力ですべてを出し切りたいと思います。明日の最終ステージも頑張ります。

 

レース後の谷のコメント】

今日のレースでは岡選手が本当にすごく頑張って逃げに入ってくれました。自分としては、岡選手が捕まった局面からの、最後の上りに向けてのスプリントに集中して備えていたのですが、結果としては自分の弱い部分が出てしまったと感じています。悔しさもありますし、もっともっと突き詰めてやっていかないと成長がないと痛感させられる、非常に厳しいステージとなりました。

最後のゴール勝負、上りに入ってからのポジション取りやスプリントの局面を振り返りますと、自分は左側のラインを選択しました。しかし、上りに入った段階で、アウトサイド側からどんどん左側へと他の選手たちが流れてきてしまい、結果としてラインが埋まってしまいました。そこからさらに右側へ出直してスプリントを掛け直したのですが、その判断と動きが少し遅かったのかなと振り返っています。

やはり、こうした上り勝負や集団スプリントの局面では、周囲の強い選手をしっかりとマークし、その選手とともに前に上がっていく必要があります。自分自身が勝負できる位置でちゃんと上りに入らなければ、勝負にすらならないなと改めて実感しました。

このツアー・オブ・ジャパンでは、3、4ステージほど同様の展開を繰り返してしまっているので、そこはしっかりと反省しなければなりません。次はこのようなことがないよう、自分がきちんと勝負に絡めるように成長していきたいと思っています。

明日はいよいよ最終の東京ステージとなりますが、期待に応えられるよう頑張ります。

 

▼第7ステージリザルト

1位 オスカー・ギャラガー(シーキャッシュX ボディラップ)2h23’02”

2位 レオネル・キンテロ・アルテアガ(ヴィクトワール広島) +0’01”

3位 ティレン・フィンクスト(ソリューションテック NIPPO ラーリ) +0’01”

 

15位 谷順成(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +0’01”

35位 岡篤志(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +0’28”

45位 増田成幸(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +0’46”

57位 フォン・チュンカイ(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +2’13”

69位 宮崎泰史(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +7’26”

76位 武山晃輔(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +11’51”

 

▼第7ステージ終了後の個人総合リザルト

1位 マッテオ・ファッブロ(ソリューションテック NIPPO ラーリ)13h27’35”

2位 カミール・ボヌー(ソリューションテック NIPPO ラーリ) +0’55”

3位 ベンジャミ・ブラデス・レヴェルテル(VC福岡) +0’58”

 

14位 谷順成(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +4’59”

34位 岡篤志(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +26’22”

43位 増田成幸(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +36’18”

45位 宮崎泰史(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +37’12”

64位 フォン・チュンカイ(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +1h02’01”

73位 武山晃輔(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +1h11’44”

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://www.toj.co.jp/2026/file_upload/100555/_main/100555_01.pdf