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2026/04/19 レース

【レポート】JBCF Jプロツアー 第4戦 西日本ロードクラシック

【レポート】JBCF Jプロツアー 第4戦 西日本ロードクラシック

 

▼開催日

2026年4月19日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

兵庫県立播磨中央公園 (兵庫県加東市下滝野1275-8)

 

▼出場選手

谷 順成

増田成幸

岡 篤志

武山晃輔

セルジオ・トゥ

菅野蒼羅

 

▼競技概要

兵庫県立播磨中央公園 ふじいでんこう サイクリングコース

4.2km+7.2km x 19 周 総距離141km

出走:103名

スタート時間:9:50

Jプロツアーは早くも第4戦を迎える。今大会の舞台となるのは、アップダウンとテクニカルなコーナーが連続する兵庫県立播磨中央公園。選手たちの総合的な走力と位置取りの技術が試される、サバイバルなレース展開となることが予想された。

 

今大会、Astemo宇都宮ブリッツェンにとって大きなトピックとなるのが、セルジオ・トゥのJプロツアー初参戦である。現台湾チャンピオンであり、昨年までバーレーン・ヴィクトリアスに所属していた彼が、どのような走りをするのか。今シーズンを占う意味でもチーム全体がその走りに大きな期待を寄せた。

 

キャプテンの谷順成、ベテランの増田成幸を中心に、岡篤志、武山晃輔、菅野蒼羅という盤石な布陣に、新たな力のトゥが加わった今回のメンバー。チームランキングの更なる上位進出に向け、誰が勝ってもおかしくないこの激戦を、チームの巧みな連携で制しにいく。

 

<レース前の谷のコメント>

「前回の栃木2連戦のレースから2週間空いたので、チーム練もして、しっかりと準備をしてきましたし、自分自身のコンディションも良い状態で今日を迎えています。勝利にこだわりたいですね。今回はセルジオ選手が初めてのJプロツアー参戦ということで、どのような走りになるかチームとしても未知数な部分はありますが、しっかりと連携して戦えれば、自ずと良い結果がついてくると思います。コースに対しては攻めの姿勢を崩さず、常に前々で展開しなければ意味がないと考えています。チームとして前々でレースを運び、最後は勝利を掴み取りたいと思います。

 

コースの印象としては、前半と後半で特徴が大きく変わりますね。前半は道幅がタイトで、下り区間は曲がりくねっており、なかなか追い抜くポイントがないのが難しいところです。一方で後半は道が開け、上りも増えてきます。いかに前半をメイン集団前方でクリアして、後半の登り区間で勝負を仕掛けられるかが鍵になります。この動きを約20周回維持できれば、後ろが集団からこぼれていく展開に持ち込めるはずです。最後はチームとしてスプリントができる選手で勝負を決めたいと考えています。

 

個人的な目標についてですが、このコースは自分としても相性が良いと感じています。最後は上りで仕掛けて、そこから抜け出して優勝を狙いたいですね。自分の優勝も強く意識し、しっかりと集中して最後まで走り抜きたいと思います」

 

強い風が吹き抜け、日差しが暑さを増すタフなコンディションの中、103名の選手がスタートラインに並び、レースの幕が開いた。

さっそく1周回目からレースが動き、谷を含む6名が逃げ集団を形成する。谷がここに加わったことは、Astemo宇都宮ブリッツェンとして非常に有利な展開だ。逃げ集団には谷のほか、佐藤光選手(Team CyclersSNEL)、馬場慶三郎選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本元喜選手(KINAN Racing Team)、白川幸希選手(ヴィクトワール広島)、岡崎一輝選手(CIEL BLEU KANOYA)というメンバーが名を連ね、集団との差を最大で1分50秒まで広げてレースが進んだ。

 

レースが後半に入り、14周回目には逃げ集団は谷、山本選手、馬場選手の3名に絞られる。メイン集団はその差を徐々に詰めていき、16周回目に入るときには36秒差となった。白川選手が戻ったことで牽引する立場となったヴィクトワール広島が集団前方に位置し、そのすぐ後ろを武山がピッタリとマークする緊張感のある展開が続いた。この時点でレースは103名から57名にまで絞られていたが、Astemo宇都宮ブリッツェンのメンバーは全員が生き残っており、総合力の高さを見せつけた。

 

17周回目の5km看板を過ぎたところで3名の逃げは吸収される。直後に武山がアタックを試みるが、これはすぐに捕まる。その後もシマノレーシングやKINAN Racing Teamの選手による攻撃が続くが、トゥや菅野が即座に反応し、集団を一つにまとめる。18周回目にはルーク・バーンズ選手(ヴィクトワール広島)が仕掛けようとする場面もあったが、Astemo宇都宮ブリッツェンが人数を揃えて完璧に封じ込めた。

 

最終周回に入るとアタック合戦が緩み、一時は10名ほどとなっていた集団が26名に。Astemo宇都宮ブリッツェンは岡、武山、増田、トゥ、菅野が集団内におり、しっかり枚数を残す。

残り4km、トゥが集団の先頭に立ち、レースの主導権を握る。

残り1kmからの上りでは武山が先行し、その背後を金子宗平選手(群馬マンモスレーシング)が追う。岡は金子選手を完璧にマークし、その直後に草場啓吾選手(KINAN Racing Team)が続く。

 

最後は岡が早めに仕掛けて先行するも、その横を草場選手が追い上げ、そのまま1位でフィニッシュした。岡は0.107秒差で2位となった。

 

Astemo宇都宮ブリッツェンは、序盤の逃げに谷を送り込み、終盤まで集団に人数を残すという、組織力が光る走りを見せた。優勝こそ逃したものの、エースである岡を最後まで勝負の舞台に送り込めたことは大きな収穫だ。昨季は最終局面で岡ひとりにさせてしまうシーンも多かったが、今年は少しちがう。最終メイン集団26名中、Astemo宇都宮ブリッツェンは5名を残し、KINAN Racing Teamが4名、ヴィクトワール広島が3名だった。今レースまでの勢力図を見ても、今季のJプロツアーはこの3チームを軸に展開していくことになりそうだ。そこに、2年連続のツアーランキング王者で今日も3位に入った金子選手がいかなる戦術で挑むのか。今後もツアーランキングを巡る攻防はさらに過熱しそうだ。

 

次戦の会場は、昨年岡が優勝した群馬サイクルスポーツセンターだ。今日のいいイメージで今度こそ勝利を掴み取りたい。

レース後の岡のコメント】

惜しくも2位という結果。最後のゴールスプリントでの競り合いは、非常に悔しいものとなりました。脚が厳しくなっていましたが、早めに前に出すぎてしまったという反省もあります。優勝した草場選手が、スプリント力で一枚上手だったと感じています。

レース展開については、序盤に谷キャプテンがロングエスケープを決めてくれたおかげで、集団内は非常に落ち着いた状況でした。チームとしては「谷キャプテンで勝負しても良い」という方針のもと、焦ることなくリラックスしてレースを進められたと思います。結果として逃げ切る展開にはなりませんでしたが、その分、私はスプリントに集中し、フレッシュな状態で臨むことができました。それだけに最後は負けてしまい悔しいです。

次は群馬CSCでのレースとなります。昨年、最終戦で優勝を飾った場所でもあります。今シーズンはまだロードレースで勝利を挙げられていない状況ですが、序盤のコンディション不良を乗り越え、ようやく状態も上向いてきています。群馬ではチームとして厳しい展開を作り出し、積極的にレースを動かして勝利を狙いにいきます。次こそは優勝を掴めるよう全力を尽くします。

レース後の鈴木監督のコメント】

岡選手が2位という結果で、優勝はしたかったですが、レース展開を振り返ると非常に良かったと感じています。谷選手がしっかりと逃げに乗り、チームでレースをコントロールし、そこから集団を絞り込みながら非常に良い展開を作ってくれました。最後はスプリントで負けてしまいましたが、勝負事ですので優勝できるのは1名だけです。今回はチームとして素晴らしい動きができたことを評価したいと思います。

今シーズンはツール・ド・台湾からレースが始まりましたが、徐々にチーム全体のコンディションも上向いてきているのを感じています。台湾や真岡芳賀ロードレースでは大きな失敗もあり、そこでの教訓を活かして修正を重ね、うまく対応できてきている手応えがあります。

来週は群馬CSCでのレースとなります。次こそは必ず優勝を勝ち取ります。全力で頑張りますので、引き続き応援をお願いします。

 

▼リザルト

 

1位 草場啓吾(KINAN Racing Team) 3:26:03

2位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0:00

3位 金子宗平(群馬マンモスレーシング) +0:00

 

15位 菅野蒼羅(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0:16

20位 武山晃輔(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0:21

22位 増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0:26

26位 セルジオ・トゥ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0:52

36位 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) +3:36

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2026/02/