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2023/11/18 レース

【レポート】JCX series 第4戦 弱虫ペダル スーパークロス野辺山 DAY1

【レポート】JCX series 第4戦 弱虫ペダル スーパークロス野辺山 DAY1

 

▼開催日

2023年11月18日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

滝沢牧場(長野県南佐久郡南牧村野辺山23-1)

 

▼出場選手

小坂 光

沢田 時

 

▼競技概要

滝沢牧場特設コース 2.0㎞+2.68㎞×8周回

出走:93名

スタート時間:14:25

▼レースレポート

シクロクロスの本格的なシーズンインとなる弱虫ペダルスーパークロス野辺山が、長野県の滝沢牧場にて、2日間の日程で開催される。今日はその初日で、宇都宮ブリッツェンからは小坂光、沢田時の2名が出場。小坂はすでに今季3レース目だが、沢田はロードレースの九州遠征やジャパンカップ、ツール・ド・おきなわへの出場と同時に、日本代表としてマウンテンバイクのアジア競技大会、アジア選手権へも出場していたため、この野辺山が今シーズンの初戦となった。また、宇都宮ブリッツェンのシクロクロスチームが2名でこの野辺山に出場するのは初めて。泥が有名な野辺山のピットは「ダブルピット」と言って2レーンとなっており、チームは2名のメカニックを帯同させて万全の体制でこの2日間に臨む。

 

雨も心配されたが前日までに止み、快晴の初冬の空となった1日目の朝。気温は最高気温6度と寒い上に、6mの風が吹き荒れる。

 

スタートラインに93名のエリートが並び、定刻の14:25にレースがスタート。ホールショットを小坂が取り、沢田は5番手。しかし沢田はすぐに抜け出しに成功。現全日本チャンピオンである織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)と共にランデブーとなると、3位以降のパックを引き離しに掛かる。小坂はその3位争い集団に。レースは全9周とアナウンスされた。

 

会場に吹く強い風は、いつの間にか空から霰を運んできた。小さな粒が頬を打ちつける中の残り7周目。沢田が痛恨のスリップ。コーナーで織田選手を抜いたが、オーバースピードで右半身を地面に打ちつける形で落車してしまった。路面が凍結していたのも影響した。幸いすぐにリスタートできたものの、ここで織田選手の独走を許す。4人の追走に入って沢田は前を追うが、約30秒差がなかなか詰まらない。小坂は単独でこの4人を追って6番手。

7周目に入ると沢田は単独で2番手、小坂も5番手に。霰は本格的な雪に変わり、薄っすら積もり始めた。今季初めてエリート上位選手がズラリと揃い、寒く、強風で、こんこんと降り続ける雪…と、野辺山におあつらえ向きの気象条件の中、各選手は単独走行となって周回を重ねていくレース展開。そして、織田選手の独走は変わらず。

 

迎えた最終ラップも、沢田から30秒ほど先行する織田選手。そのままフィニッシュを迎え、沢田も健闘したが差を埋めることができず2位。小坂はミスなくペースで踏んで、前半の6位から5位に順位を上げて帰ってきた。

 

沢田はレース中は気がつかなかったが、フィニッシュしてアドレナリンが切れると、右の腕と腰に激しい痛みを感じた。「シクロクロスは転ばないのもテクニックであり、勝つ条件の1つであるから、落車は自分のミス。泥区間に入る手前だったので、織田選手を抜いて差を広げたかった」と振り返る。ツール・ド・おきなわでは、勝ち逃げに乗れるチャンスを、積極性の欠如から逃してしまった。その悔しさを胸に臨んだシクロクロス初戦。「積極的に行った結果ではあるが、先頭パックで走れていたので、落車がなければもっと勝利に絡めるレースができたと思う。明日がUCIレースで、明日のほうが重要。昨年はこの時期、織田選手にすでに水をあけられていたが、今年は肩を並べて走ることができた。調子はいい」と沢田。また小坂も、調子の良さを感じている。9月最初に罹患した新型コロナウイルスの感染症から、後遺症のようなものを感じており、10月9日の土浦ステージでは力が入らないことにショックを受けたほどだったが、「今日は、昨年の今頃の調子を戻せてることを実感した。周囲の選手のレベルが上がってきており、特に若い選手のスタートからのダッシュには目を見張るものがあるが、それに惑わされることなく落ち着いて走れば、レース後半は差が詰まっていくことを信じて、今日も走ることができた。明日もそこが大事だと思う」とベテランらしいマインドを見せた。

 

さぁ、いよいよ宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームが今シーズンも本格始動した。沢田が言う。

 

「今シーズンは全日本選手権が宇都宮である。そこに、光さんと2人で出られるのだから、たくさんの方に応援してもらいたい。そのためには、期待してもらえる走りを見せていかなければ。宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの2人で盛り上げていけるよう、頑張りたい」

 

2人の赤い雄が、シーズンを最初から最後まで共に駆け抜ける今年。まずは明日のDAY2、UCIレースでの好リザルトを期待したい。

【小坂 光のレース後コメント】

今日は天気がいいと思っており、雪は想定していなかった。試走も含め、スタートしてからもドライコンディションで、タイヤもドライ対応のものをつけていたが、雪が降り始めてからは、路面の中は締まっているのに、表面がスリッピーという状態になり、滑ってしかたなかった。そのため、3周目にはウェット用のタイヤに、バイクごと交換した。そのピットインで少し遅れてしまった。ただ、途中までは3位争いのパックで走れていたので、これまでの2戦よりもコンディションは上がってきていると感じる。土浦のレースのときと比べると雲泥の差で、去年の調子に近いところまで上げることができている。明日はUCIレースだが、あまり2日目のことは考えずに、初日からしっかり集中して走り、その集中したレースを2レースするというつもりで来た。そういう意味では悪くないレースだった。序盤は若い選手たちの勢いがすごいので、そのペーシングになんとか耐えるのも大事だが、あまり惑わされ過ぎないようにするのも重要だ。しっかり自分の走りをすること。冷静に走れば、後半は自分もペースアップできる。明日も落ち着いていきたい。

【沢田 時のレース後コメント】

織田選手と完全に2人で抜け出せていた。落車するまでは今日は2人の勝負になると感じていた。泥区間に入る前で、そこで織田選手との差を広げようと、いいタイミングで織田選手を抜くことができたが、路面が凍結しており、オーバースピードもあって、落車してしまった。自分のミス。落車で強打した右半身は、今(ゴール直後)は痛いが、明日は走れると思う。明日がUCIレースで一番大事。今日は僕にとってはシクロクロス初戦だし、積極的にいき、明日に向けても後悔のないよう走りたかった。途中で雪が降り出し、とても寒かった。パックで争いながら走ってるときはいいが、最後2周ほどは単独になると寒さが増し、落車の痛みも気になるようになった。とても過酷なレースだった。ただ、体調は良く、昨シーズンは織田選手に序盤から離されていたが、今日は転ぶまではちゃんとパックでいられたし、あのあとも展開はできるコンディションであったのは間違いない。落車は自分の失敗だと素直に認めたいが、明日に向けて、落車の痛みを回復させ、今日の良い展開の続きができるように、しっかり臨みたい。

▼リザルト

1位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:04:36

 

2位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0:39

 

3位 柚木伸元(日本大学) +0:59

 

5位 小坂光(宇都宮ブリッツェン) +1:50

 

 

 

 

※全リザルトは下記のURLからご覧ください。
https://nobeyamacyclocross.cc/result2023/day1/