ニュース:レース

2023/06/03 レース

【レポート】第23回ツール・ド・熊野2023(UCIアジアツアー2.2)ステージ1

第23回ツール・ド・熊野2023(UCIアジアツアー2.2)ステージ1

 

▼開催日

2023年6月3日(土)

 

▼スタート&フィニッシュ

熊野倶楽部(三重県熊野市久生屋町1430)

 

▼出場選手

阿部嵩之

フォン・チュンカイ

沢田時

谷順成

小野寺玲

本多晴飛

 

▼競技概要

熊野倶楽部~金山交差点~新田トンネル~小川口トンネル~千枚田~

小川口トンネル~千枚田(2回目)~新田トンネル~金山交差点~熊野倶楽部

距離:63.7km(大雨による道路事情でコース短縮)

出走:98名(17チーム)

スタート時の天気:晴れ

スタート時間:10:00

 

 

▼レースレポート

本来なら6月2日開催の古座川国際ロードレース(UCIアジアツアー1.2)も含めた和歌山3連戦となる予定だった。しかし、日本列島各地を襲った大雨の影響で古座川の開催が見送られ(レースキャンセル)、ツール・ド・熊野のみが行われることになった。

 

無事開催はできたものの、ステージ1の「熊野山岳コース」では雨のため通行止めになった箇所があり、コースの一部が変更されている。この日の最高標高地点、49.6km地点にある札立峠を通るコース北側がカットされ、名物の山岳ポイント「千枚田」を含むコース南側だけを使用する形に。総距離も104.5kmから、63.7kmになった。

 

700mのパレード走行後から早々にアタック合戦が開始されるが、なかなか決定的な一撃は生まれない。1回目の千枚田への上りを前に、先週のツアー・オブ・ジャパン(TOJ)にも出場したジャンバルジャムツ・セインベヤール選手(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)が単騎で逃げ出すことに成功した。

 

セインべヤール選手は集団と1分ほどのタイム差で千枚田に突入。軽快にペダルを回し、小さな田が階段上に綺麗に斜面に並ぶ千枚田のKOM(山岳ポイント)を目指したが、JCLチーム右京が中心となってスピードアップした後続はそれを許さなかった。JCLチーム右京の山本大喜選手がKOMをトップ通過すると、チームメイトの岡篤志選手が続いた。

そこから山本選手はギアを上げると岡選手を引き連れて集団を引き離し、後続に30秒ほどのアドバンテージで2回目の千枚田を目指す。宇都宮ブリッツェンのキャプテン・谷順成はレース前に「TOJで活躍したチームや選手が熊野でも活躍すると思う」と語っていたが、TOJで個人総合優勝を果たしたネイサン・アール選手を擁するJCLチーム右京の動きは脅威だ。

 

70kmにも満たない短縮されたコースでは、逃げは早めに捕まえなければあっという間にフィニッシュが来てしまう。2回目のKOMを終え、山本選手と岡選手は逃げ切り体制に入った。谷は追走グループで様子を見たが、各チーム入り乱れた20名ほどの集団ではローテーションもままならない。先頭の2名とのタイム差は縮まることはなかった。

 

結局、山本選手と岡選手が見事に逃げ切ることに。JCLチーム右京がワンツーフィニッシュを成し遂げ、山本選手が勝利した。後続集団は3位争いのスプリントになり、谷は6位に入った。

 

明日のステージ2「太地半島周回コース」は、くじら浜公園をスタート&フィニッシュとする104.3kmで争われる。

【谷順成のレース後のコメント】

コースが短縮された影響で最初から速かった。千枚田に突入しても自分としては余裕があり、チームとしても3枚ほど(選手を)残していたが最後の千枚田でチーム右京の2名に先行を許してしまった。後続がアタック合戦と牽制で回らなかった時に、うまく逃げ切られタイム差が開いてしまった。

(3位争いの)ゴールスプリントでは、スプリント力のある選手たちの中でもしっかりもがくことができた。明日に向けていい状態で終わることができたと思う。過去の大会を見ると数秒差でもひっくり返すのは厳しいコースで、右京はチーム力があり難しいがチャレンジする価値はある。みんなで総合優勝を目指して積極的に走りたい。

 

【西村監督のレース後のコメント】

スタート前の予想通り、パレード走行が終わりるとかなりのハイペースでレースが進みました。そんな高速ペースでも谷がしっかりと6位でゴールを迎えて、明日の最終ステージに繋がる走りをみせてくれました。個人総合争いでは、JCL TEAM UKYOのリーダーと30秒差程あるので、明日のレースで逆転は難しいですが、谷の順位を一つでも上げていきたいと思います。

▼リザルト

1位 山本大喜(JCLチーム右京) 1:28:58

2位 岡篤志(JCLチーム右京) +00:00

3位 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム) +00:36

 

6位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +00:36

22位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +01:37

31位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン) +02:07

62位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +05:45

71位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +07:14

82位 本多晴飛(宇都宮ブリッツェン) +08:37

 

※本日のレースリザルトは下記のURLからご確認ください。

https://www.tourdekumano.jp/results/