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2026/10/17 レース

【レポート】宇都宮市制130周年記念 SUBARU presents 宇都宮ジャパンカップクリテリウム

【レポート】宇都宮市制130周年記念 SUBARU presents 宇都宮ジャパンカップクリテリウム

 

▼開催日

2026年10月17日(土)

 

▼会場

栃木県宇都宮市大通り周回コース(1周2.25km)

 

▼出場選手

谷 順成

増田成幸

フォン・チュンカイ

沢田 時

岡 篤志

宮崎泰史

 

▼競技概要

宇都宮市大通り周回コース(1周2.25km)×15周=総距離33.75㎞

※レース前にパレード2周を実施

出走:114名

スタート時間:15:40

▼レースレポート

秋空の下、今年も宇都宮ジャパンカップクリテリウムが駅前大通りを大歓声で包んだ。宇都宮市制130周年記念として行われる本大会だが、レースそのものは例年と変わらない。チーム名称を「Astemo宇都宮ブリッツェン」に変更して2度目となる地元でのビッグイベントだ。

 

6名体制で挑むクリテリウムだが、そこには先日退団を発表したフォン・チュンカイもいる。台湾の英雄でありながら2023年から宇都宮を拠点にチームメイトを支え、兄貴分として多くの学びも与えてきてくれた。赤いジャージでのラストランに、レース前のパレードでは多くの声援が送られていた。

 

鈴木真理監督は前日のプレゼンテーションで「いい状態で(宇都宮ジャパンカップに)入れた」と笑顔を見せていた。今シーズンは終盤で岡篤志がJプロツアーで個人年間総合優勝を飾るなど、チームに勢いがある。増田成幸も「やれることは100%やってきた」と意気込みを語り、Astemo宇都宮ブリッツェンが熱い2日間にしてくれるはずだ。

 

<レース前の岡のコメント>

シーズン後半で若干疲れはあるが、今年はしっかり体調を整えてこれた。悪くないと思う。例年に比べると目玉スプリンター、絶対的なスプリンターは少ない印象。その分実力のある選手が多く、ハイスピードかつ場合によっては逃げ切りの展開もありえて難しいレースになる印象がある。(戦術は)戦況を見て判断していくがブリッツェンとしてレースを動かしていくのは難しい。いろんなチームの動きを見ながら、逃げが決まるようであれば自分もそこに便乗して乗るようなイメージで走っていきたい。

 

<レース前の沢田のコメント>

(グラベル世界選手権などレースが続いていたため)練習は回復メインでしかできないため疲れていると感じるが、意外と毎週レースを走ることで調子はいい。今日も動いてくれるかな、と自分に期待している(笑)。ブリッツェンに入ってからジャパンカップを経験させてもらったが、普段見る宇都宮とは違う景色が広がっている。宇都宮にいながら世界のトップ選手が来てくれる。ありがたいレースと思っている。このレースは普段の日本のレースよりずっと高い強度が出せる。それは海外のトップ選手に引っ張られているのはもちろんだが、たくさんの方に名前を呼んで応援していただけるので力が出せているのかなと思う。今日は(昨年は7位の岡)篤司にチャンスがある。全力でみんなでアシストしたい。

 

15時40分にスタートの号砲が鳴った。二荒山神社前のスタート/フィニッシュ地点から114名の選手たちがいっせいにペダルを踏む。表彰台を狙う岡も勢いよく飛び出して行った。今年も海外勢は大会6連覇中のリドル・トレックを筆頭に、強豪ぞろい。Astemo宇都宮ブリッツェンなど国内チームはどこまで食らいついていけるか注目が集まる。

 

序盤はリドル・トレック、EFエデュケーション・イージーポスト勢が先頭を牽引するが、4周回目のスプリントポイントはキナンレーシングチームの草場啓吾選手が獲得。国内勢も見せ場を作る。

6周回目になっても、今年はまだ逃げ集団が発生しない。各チームとも数名を先頭に送り込み、誰かが飛び出し吸収され、また誰かが仕掛けたかと思うと追いつかれる……そんな時間が続いた。Astemo宇都宮ブリッツェンは岡が先頭の様子を虎視眈々とうかがい、7周回を終えてフィニッシュラインを11位通過。

 

8周回目のスプリントポイントに向けて谷順成、沢田時も前方に上がり、ラストの緩やかな上りで谷がリードアウト。谷は3位通過。沢田は5位通過とトップ通過は逃したが、チーム全体の仕上がりの良さを感じさせた。

 

10周回目の後半、クイン・シモンズ選手(リドル・トレック)の動きをきっかけに集団が一列棒状になりスピードアップ。海外勢が最終盤に向けて着々と準備を始めたようだ。

 

単騎で抜け出しに成功したのはフローリアン・シュトルク選手(TUDOUプロサイクリングチーム)だ。それを3名の選手が追うが、メイン集団もすぐ後ろにいる。12周回を終えて、先頭は5名になった。シュトルク選手のほか、ベン・ヒーリー選手、マッテオ・ソブレーロ選手(リドル・トレック)、ジョルダン・ジェガット選手(トタルエナジーズ)、ニコロ・ガリッボ選手(TEAM UKYO)だ。ヒーリー選手は飛行機の遅れでプレゼンテーション直前に宇都宮入りしたが、それを感じさせない躍動を見せる。

 

ファイナルラップに向け、集団は活性化。5秒ほどのタイム差で逃げていた5名は、14周回目の最終コーナーでメイン集団に吸収。レースは振り出しに戻った。いよいよラスト2.25kmになった。連覇を狙うリドル・トレックは4名の選手で参加しているため、例年よりも手薄だ。だんご状態になった集団だが、最終局面だけにアタックは決まらない。最終コーナーに向かう集団内では、岡もスルスルと前方に位置取る。

 

残り300mで一度は先頭に出たリドル・トレックのシモンズ選手がラストで踏まず、その横を寺田吉騎選手(TEAM UKYO)や岡が走り抜ける。さらに加速したのはTUDOUプロサイクリングチームのノルウェー人ライダー、イェスパー・スティアンスン選手だ。見事にスプリント合戦を制し、宇都宮ジャパンカップクリテリウム優勝の名誉を手に入れた。

 

Astemo宇都宮ブリッツェンは岡が日本人最高位となる4位。表彰台こそ手が届かなかったが、価値のある順位だ。国内選手は5位に岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、6位に寺田選手、8位に本多晴飛選手(VC FUKUOKA)が入っている。

 

レース後、岡はTV中継のインタビューで「最後は後ろからのスプリントになってしまい、そこから追い上げたが、あと一歩で表彰台だったので悔しい。精一杯尽くした結果の4位。悔しさは残るが、また来年こそ表彰台に上れるように頑張りたい。明日はまた違ったレースになるが、明日が本番。死力を尽くして世界と戦いたい」と答えた。

▼レース後の岡のコメント

【チームを退団するフォン・チュンカイについて】本当に尊敬できる選手で、十数年ヨーロッパのトップで走ってきた。今回も彼の経験、テクニックを背中で感じながら最後はいい場所まで運んでもらえて、まだまだ一緒に走りたかった気持ちがある。

 

【レースについて】バックストレートでゆるんだタイミングで前に出たが、最終コーナーでまた被せられてしまった。同じ位置をフォン(・チュンカイ)とタッグを組んで行きたかったが、はぐれてしまい難しかった。やっぱりチームメイトが前にいてくれると心強くて、力になる。(日本人最高位の4位について)自分自身ジャパンカップクリテリウムは得意で、過去も3位は獲れているが今回は4位。表彰台まであと一歩で悔しさもあるが、昨年よりも順位を上げられたのでそこはよかった。

▼リザルト

1位 イェスパー・スティアンスン(TUDOUプロサイクリングチーム) 0h40'07"

2位 アレッサンドロ・ボルゴ(バーレーン・ヴィクトリアス) +0'00"

3位 アナス・フォレーヤ(チーム・ジェイコ・アルウラー) +0'00"

4位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0’00"

 

27位 フォン・チュンカイ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'00"

37位 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0’00"

61位 増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'21"

85位 宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'59"

86位 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'59"

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://www.japancup.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2026/10/Communique4_Result_CR.pdf