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2022/03/29 レース

【レポート】3/29(火)アジア選手権 男子エリート ロードレース レースレポート

アジア選手権 男子エリート ロードレース レースレポート
▼開催日
2022年3月29日(火)
▼開催場所
タジキスタン共和国
▼出場選手
増田 成幸(宇都宮ブリッツェン所属)、草場啓吾(愛三工業レーシング)
▼レースレポート
3/29(火)タジキスタン共和国で開催された、2022アジア選手権 男子エリート ロードレースにおいて、日本代表として参戦した増田成幸が、個人タイムトライアルに続き、同大会2つ目の銀メダルを獲得しました。
今大会のコースは、標高1253mの山岳ルートを2度通過する設定であり、総距離175kmとアジアチャンピオンを決める相応しいコースレイアウトです。
増田選手は一昨日の出場した個人タイムトライアルの疲労がどこまで回復したのかも気になるところ。更にはチームメイトである山本大喜選手がレース直前で体調を崩して欠場となり、日本チームは増田選手と草場選手の2名出走とライバル国に比べて不利な状況でのスタートとなりました。
レースのスタートが切られると、早くも9名のエスケープが決まります。
この逃げには増田選手を含む、主要なライバル国(UAE、カザフスタン、モンゴル、ウズベキスタン、イラン、インドネシア)が加わります。
少数参加の日本チームにとっては、増田選手が逃げに加わることで、後手を踏むことなく良い展開となりました。
しかし、先頭グループは、ゴールまで130km以上の距離を残す段階で、各国の思惑が噛み合わずにアタック合戦となり、その中から3名が抜け出します。    増田選手は焦らずセカンドグループに待機し後半へと備えることを選択。
その後、セカンドグループに追走グループが次々と合流。約20名のメイングループが先頭3名を射程圏内におきながらレース後半へと進めます。
ゴール残り50km。2度目の標高1253mまで駆け上がる登りで、優勝候補のカザフスタンがペースアップを開始。メイングループは徐々に人数を減らしていきます。
先頭と40秒差まで縮まる頃には、メイングループは4名までに絞られ、増田選手もしっかりとこの位置をキープします。
その後、先頭グループは一つとなり、8名がローテーションを繰り返しながら後続グループとのアドバンテージを確保していき、優勝争いはこの8名に絞られました。
最終局面になり先頭グループはアタックの掛け合いとなります。後手にならぬ様、増田はどのアタックにも反応していきます。
残り8キロでCHZHAN(カザフスタン)の強烈なアタックに反応出来たのは、増田とSAINBAYAR(モンゴル)のみ。3名は一気に差を広げ、後続グループを引き離しに成功。メダル争いはこの3名に決まりました。
ゴールまでの数キロ、CHZHAN(カザフスタン)がアタックを何度か繰り返しますが、先頭3名は崩れることなくゴールスプリントへ。
増田がゴール残り300mからロングスパートを開始。
キレのあるスピードで仕掛けたものの、2番手につけたCHZHAN(カザフスタン)が、ゴール直前で増田選手を交わし、1位でフィニッシュ。増田選手は惜しくも2位でゴールとなりました。

増田選手は個人タイムトライアルに続き、ロードレースでも2位表彰台に。
日本代表と言う大きなプレッシャーが掛かる中、日本に2つのメダルを残しました。
《アジア選手権 男子エリートロードレース 結果》
1 イゴール・チザン(カザフスタン) 4:26’40”
2 増田成幸(日本・宇都宮ブリッツェン)ST
3 ジャムバルジャミツ・サインバーヤル(モンゴル)
写真提供:JCF