【レポート】2026 ツール・ド・台湾 第2ステージ(UCIアジアツアー2.1)
▼開催日
2026年3月16日(月)
▼スタート
桃園市・中壢青塘園(Green Pond Park)
▼フィニッシュ
桃園市・角板山公園(Jiaobanshan Park)
▼出場選手
フォン・チュンカイ
セルジオ・トゥ
増田成幸
岡篤志
宮崎泰史
▼競技概要
桃園市・中壢青塘園~桃園市・角板山公園 123.31km
出走:102名
スタート時間:10:00(現地時間)
▼レースレポート
大会2日目、舞台は台北から桃園市へと移る。第2ステージは中壢青塘園をスタートし、観音草漯沙丘、白沙岬燈塔、永安漁港といった風光明媚な西海岸沿いを経て、内陸の石門水庫(石門ダム)へと向かう総距離123.31kmの過酷なレイアウトだ。
レース前半は57.66km地点に設置された中間スプリントポイントを巡る、平坦基調でのハイスピードな展開が予想された。 しかし、今大会の「クイーンステージ」と称される理由は、終盤に待ち構える連続した山岳区間にある。 95.14km地点と105.94km地点に設定された2つの2級山岳を経て、フィニッシュ地点である角板山公園そのものが2級山岳の頂上に設定されている。
Astemo宇都宮ブリッツェンは前日に引き続きフォン・チュンカイ、セルジオ・トゥ、岡篤志、宮崎泰史、増田成幸がスタートした。
【レース前の宮崎のコメント】
「昨日の第1ステージは、レース自体のスピードは速かったのですが、僕個人としてはそれほど多く動いたわけではありませんでした。その分、体にいい刺激が入った状態で今日を迎えられていると感じています。今日の第2ステージは最後が山頂ゴールということもあり、非常にハードなスピード域での登りが予想されます。 まずはしっかりと先頭集団で走り切り、明日からの総合争いに繋げていきたいです。今回は登り用のバイクとして「スクルトゥーラ」を選択しました。 ホイールとの相性も非常に良く、登りに適した素晴らしい仕上がりになっています。 このバイクの特性を活かしてうまく脚を温存しながら、勝負どころでしっかりと食らいついていきたいと思います」
【レース前の鈴木監督のコメント】
「昨日は集団スプリントでフィニッシュ前に落車があり、岡が巻き込まれてしまったが、多少打ち身はあるものの、影響はないと思っている。今日の第2ステージは桃園から山の方へ向かっていくが、最後が頂上ゴールということで、後半の上りがかなり険しくなる。例年だと20人前後にまで絞られて、そこで総合争いが決まってくるはずだ。まずはその先頭集団にチームから何人残れるか。上りまでのアプローチは、増田を中心に、セルジオとフォンを含めて、宮崎と岡をしっかりサポートしていくような形になるだろう。その中で、もし最後がスプリントになったら、しっかり岡を勝たせるような走りをしていきたい。今日の結果次第で、明日以降の作戦も大きく変わってくる。しっかり先頭集団に残って勝負していきたい」
レースは現地時間10時のスタート予定だったが、すべての進行がスムーズに進んだとのことで、10分早くスタートが切られた。慌てて集団に合流する選手も見られ混乱したが、ゲストが軽快車で先導するパレード走行があったため、アクチュアルスタートには全員が揃った。しかし混乱はこれで終わらなかった。スタートからいくつかのアタックがかかり、11kmあたりで松井丈治選手(AISAN RACING TEAM)、寺田吉騎選手(TEAM UKYO)を含む3名の逃げが決まったように見えたところで、レースコミッセールが「STOP THE RACE!」の声を上げて赤旗を振った。なんと2名がコースをまちがえてしまい、その2名が戻るまで中断すると言うのだ。およそ20分ほど路上に留まった集団。ようやく2名が戻るとレースがリスタートし、直後に飛び出した4名、Max CAMPBELL選手(CCACHE × BODYWRAP)、Lucas CARSTENSEN選手(KINAN Racing Team)、Donovan MACKIE選手(Team Novo Nordisk)、LI Ting Wei選手(Roojai Insurance)がそのまま逃げる形になった。
4名を容認した集団は、逃げとの差を40秒前後に保ったまま進む。途中、宮崎にメカトラが発生し、それをサポートしたフォンも共に遅れたが、無事集団復帰をした。57.66地点の中間スプリントポイントを過ぎると逃げは捕まり、その後、リーダーチームのSOLUTION TECH NIPPO RALIにコントロールされた集団は、完全にクルーズモードに。時速40km前後で30km以上のコースを「消化」する形となった。
レースが動いたのは95.14km地点の最初の2級山岳ポイントの3km手前。今日ポイントを取ればベストクライマーの水色ジャージが獲得できる。それを狙った動きがフィニッシュ前の2つの山岳ポイントで起こり、集団が乱れ、人数を減らしていった。
レース前の鈴木監督のコメント通り、最終的に約20名ほどとなった集団から、Matthew FOX選手(Lotto Intermarché)とJordi LOPEZ選手(Euskaltel-Euskadi) が互角のスプリントを仕掛け、FOX選手が僅差で先行し、今日のステージ優勝と総合1位のイエロージャージを狩った。
Astemo宇都宮ブリッツェンは全員無事にフィニッシュした。宮崎が孤軍で粘って第4集団でフィニッシュ。岡は脚がつり、宮崎から3分弱遅れた。総合争いからは大きく遅れてしまったが、それはマークが外れるゆえのステージ優勝のチャンスを手にするとも言える。明日の第3ステージはフォンの出身地周辺を走る。地元の声援を受け、一矢報いる走りを期待したい。
【レース後の宮崎のコメント】
今日の第2ステージ終盤は、非常にハイスピードな展開となり、集団が分断される非常に厳しい戦いとなりました。僕自身は、登り区間に差し掛かる前に不運なトラブルに見舞われ、大きくポジションを下げてしまいました。そこから懸命に追走を試みましたが厳しく、先頭集団からは引き離される形となり、タイム差も大きく開いてしまいました。しかし、レースは明日以降も続いていきます。気持ちを切り替え、明日こそはチームの誰かがステージ優勝を手にできるようにしていきたいと思います。
【レース後の鈴木監督のコメント】
今日の第2ステージに関しては、本来であれば宮崎や岡を中心に勝負をさせる予定でしたが、トラブルが重なったこともあり、非常に厳しい戦いとなり、総合タイムとしては大きく遅れてしまったのが現状です。しかし、この遅れは明日以降のステージにおいて、逆に「ステージ優勝」を狙いに行けるチャンスが生まれることを意味しています。残り3ステージ、見せ場はまだいくらでもあると思っています。
▼第2ステージリザルト
1位 Matthew FOX(Lotto Intermarché) 2h46’29”
2位 Jordi LOPEZ(Euskaltel-Euskadi) +0’00”
3位 Matys GRISEL(Lotto Intermarché) +0’00”
43位 宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン) +3’44”
65位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +6’27”
70位 フォン・チュンカイ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8’25”
72位 増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8’25”
86位 セルジオ・トゥ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8’25”
▼第2ステージ終了後の総合リザルト
1位 Matthew FOX(Lotto Intermarché) 4h21’20”
2位 Jordi LOPEZ(Euskaltel-Euskadi) +0’04”
3位 Matys GRISEL(Lotto Intermarché) +0’06”
43位 宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン) +3’54”
65位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +6’37”
73位 フォン・チュンカイ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8’35”
81位 セルジオ・トゥ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8’35”
85位 増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) +8’35”
▼個人総合順位(イエロージャージ)
1位 Matthew FOX(Lotto Intermarché)
▼ベストスプリンター(グリーンジャージ)
1位 Liam WALSH(CCACHE x BODYWRAP) 19pt
▼ベストクライマー(水玉ジャージ)
留目夕陽(AISAN RACING TEAM)17pt
▼ベストアジアンライダー(ブルージャージ)
小石佑馬(KINAN RACING TEAM)
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.tourdetaiwan.org.tw/_i/assets/file/download/0579e8726c68502df4bfbdd23ad6131b.pdf
© 2008 - 2026 CYCLE SPORTS MANAGEMENT Corp. All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を禁止します。