【レポート】スルガ銀行 presents ジャパン・マウンテンバイク・カップ2026 XCC (UCI Class 3)
▼開催日
2026年3月21日(土)
▼スタート
台東県・鹿野郷公所(Luye Township Office)
▼スタート&フィニッシュ
日本サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市大野1826番地)
▼出場選手
沢田 時
▼競技概要
日本サイクルスポーツセンター 伊豆MTB XCCコース 10周
出走:30名
スタート時間:13:00
静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンター伊豆MTBコースで開催された、スルガ銀行 presentsジャパン・マウンテンバイク・カップ2026。大会初日となるこの日は、XCC(クロスカントリー・ショートトラック)が行われ、Astemo宇都宮ブリッツェンから沢田時が出場した。
この大会が行われている伊豆MTBコースは、五輪のTOKYO2020で使用されたレガシー的コース。2027年に開催予定のMTBアジア選手権の会場でもあり、そこで優勝した選手には2028年ロサンゼルスオリンピック代表への道が開ける可能性がある重要なレースだ。沢田自身もレース前に「五輪を狙う選手にとって非常に重要な大会」と語っており、アジア各国の有力選手が集まるレースとなった。またUCIレースClass 3に位置づけられているので、UCIポイントを加算できるチャンスでもある。先週は同じくUCI Class3であるCoupe du Japon 愛知国際2026開催され、こちらはアジア競技大会のプレレースだったが、沢田にとってマウンテンバイクシーズンインから気の抜けないレースが続く。例年ならロードのツール・ド・台湾に出場する沢田だが、今年はマウンテンバイクレースに集中する形だ。
【レース前の沢田のコメント】
「先程試走をしてきましたが、一昨日に雨が降った影響か、路面は程よく締まっており、乾きすぎず、非常に良いコンディションだと感じています。XCCコースに関しては、それほどテクニカルな要素はなく、全員が走り慣れている場所でもあります。そのため、テクニカルパートでの勝負というよりは、タフなパワー勝負になるという印象です。自身のコンディションについては、先週の開幕戦を経て自分の状態を把握できましたし、今週もしっかりとリカバリーができました。先週と同等、あるいはそれ以上の走りができると考えています。XCCは日本人選手同士でしか走ることがほとんどで、今回は初めてUCIのXCCとしてアジアのフルメンバーが揃います。パワーに秀でた中国勢や、日本でいつも競り合っている副島選手、松本選手など、ライバルは非常に多く、かなり厳しいレースになるでしょう。その中でしっかり戦っていきたいと思います」
レース当日、現地の天候は晴れのち曇り。穏やかな風が吹くコンディションの中、沢田はコース試走を実施。日本CSC MTBコースは、ロックセクションのドロップオフやタイトコーナーが連続するテクニカルなレイアウトで、正確なライン取りと高いバイクコントロールが求められる。沢田はスピード感やラインを入念に確認しながら、本番に向けてコースを身体に落とし込んでいった。
スタート30分前にはウォームアップを開始。スタートからフィニッシュまで全開で走り続けるXCCに備え、入念に身体を仕上げていく。スタート10分前には、アジア各国から集まった30名の選手がスタートラインに整列完了。13時、レースがスタートした。
スタート直後は副島達海(TRKWorks)が先頭でテクニカルセクションへ突入。沢田は5番手前後の好位置でレースに入る。序盤から激しいポジション争いが続くなか、3周目には4番手につけて冷静に展開を見極める。
レースが中盤に差し掛かる残り5周、先頭集団は6名に絞られる。沢田はその中で4番手をキープしながら、仕掛けどころを探る展開。さらに残り3周では先頭が5名に減り、沢田は2番手までポジションを上げる。ここから有力選手同士の力勝負となった。
残り2周、沢田がついに先頭へ浮上。Jinwei YUAN選手(中国)が2番手につけ、レースはマッチレースの様相を見せる。しかし最終周回では3名による争いとなり、沢田は最後まで粘り強く戦い、3位でフィニッシュ。表彰台を獲得する結果となった。
優勝は中国のYUAN選手、2位はカザフスタンのDenis SERGIYENKO選手。
沢田にとっては、アジアのフルメンバーとXCCを戦う機会は多くなく、今回のレースは非常に貴重な実戦の場となった。アジアのトップライダーたちと互角に渡り合い、表彰台を獲得したことは、今後の国際レースに向けても大きな収穫となるはずだ。沢田はXCCで調子を上げるタイプ。明日のXCOの結果に期待をしたい。
【レース後の沢田のコメント】
いつもの日本人メンバーに加えてアジア勢が総集結するという、非常に難しいレースでした。結果として3位表彰台に乗ることができ、最低限の形は作れたかと思いますが、正直なところ仕掛けが少し早かったという反省もあり、明日に向けて燃える結果となりました。残り2周で勝負に出た場面については、ホームストレートが緩斜面であるため、後ろを引き離さないと足を溜められてしまいます。もちろん引き離すつもりでアタックしましたが、中国やカザフスタンの選手に上手く付かれてしまいました。あそこで離しきれなかったことが、今日の敗因だと分析しています。最終ラップはかなり足がいっぱいで、一度は合流したものの、最後の上りで離されてしまい非常に悔しいです。ただ、体はしっかりと動いていました。例年、XCCで心拍数を出し切った後は、翌日の体が非常に軽く感じられます。明日のXCOに向けては、非常に良い形で足を追い込めたと感じています。これからXCOのコースを試走し、明日は1時間半という長い戦いの中で、今度こそ優勝できるように頑張ります。
▼リザルト
1位 Jinwei YUAN(中国) 0h22’36”95
2位 Denis SERGIYENKO(カザフスタンナショナルチーム) +0’05”31
3位 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0’15”45
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.japanmtbcup.com/_files/ugd/91047f_39371659291641b4918e77fb40901077.pdf
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