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2026/03/29 レース

【レポート】JBCF Jクリテリウムツアー 第2戦 マリモホールディングス 広島クリテリウム

【レポート】JBCF Jクリテリウムツアー 第2戦 マリモホールディングス 広島クリテリウム

 

▼開催日

2026年3月29日(日)

 

▼コース

広島市西区商工センター(広島市西区商工センター1-14-1)

 

▼出場選手

谷 順成

沢田 時

岡 篤志

武山晃輔

菅野蒼羅

阿蘓来夢

 

▼競技概要

広島市西区商工センター特設コース 1.7km × 30周 総距離 51.0km

出走:100名

スタート時間:13:15

Astemo宇都宮ブリッツェンにとって国内ロードレースシーズンの幕開けとなった広島2連戦。初日のロードレースでは谷順成が3位に食い込み、チームは上々の滑り出しを見せた。迎えた2日目は、舞台を広島市西区商工センターの特設コースへと移し、「JBCF Jクリテリウムツアー 第2戦 マリモホールディングス 広島クリテリウム」が開催された。

 

戦いの舞台となる1.7kmのフラットなコースは、800mほどの直線と180度ターンを3か所含むテクニカルなレイアウトが特徴だ。ハイスピードな展開の中でいかにポジションを維持し、勝負どころのコーナーを好位置でクリアするかが鍵となる。

 

チームは昨年の同大会覇者である岡篤志を中心に、好調の谷順成ほか、沢田時、武山晃輔、菅野蒼羅、阿蘓来夢の6名で出走。岡はツール・ド・台湾参戦による疲労が懸念されるものの、「実戦を通じてコンディションを戻したい」と、台湾遠征組から唯一の連戦に挑む。昨年に続く大会連覇、そしてチームとして2日連続の表彰台獲得という明確な目標を掲げ、ブリッツェンの赤い旋風が広島の街を席巻した。

 

<レース前の岡のコメント>

「昨日のレースではあまり納得のいく走りができませんでしたが、本日は得意とするクリテリウムですので、自信を持って臨みたいと考えています。レース展開については、他チームがどのような作戦で来るかは走ってみなければ分からない部分もありますが、このコースは過去に逃げ切りが決まった例もあります。集団スプリントになっても、あるいは逃げの展開になっても、どちらでも柔軟に対応できるよう準備を整えておきたいです。

チーム全体のコンディションとしては、昨日は谷(順成)選手が3位表彰台を獲得し、若手選手たちも非常に良い走りを見せてくれました。今日もチーム全員で一丸となり、勝利を掴み取れるよう精一杯頑張ります。来週にはホームタウンである宇都宮でのレースも控えていますので、まずは今日のこの一戦、全力を尽くします」

 

全20チームがスタートラインに並び、気温20度の快晴という絶好のコンディションの中、スタートとともに100名の選手が一斉に飛び出した。序盤から集団前方に位置取ったのは沢田。2周目に入り集団が活性化すると、岡が前方3番手まで上がる積極的な動きを見せる。直後のUターン路で落車が発生したが、Astemo宇都宮ブリッツェンはこれに巻き込まれることなく切り抜けた。その後、群馬マンモスレーシングが執拗に揺さぶりをかけるアタックを仕掛けてくるが、沢田が冷静にこれらをさばいていく。集団前方には谷順成、武山晃輔も顔を出し、チームとして常に前々でレースを展開。逃げを作りたい金井健翔選手(Sparkle Oita Racing Team)や、積極的に飛び出す⼭⼝瑛志選手(レバンテフジ静岡)たちの動きに対し、菅野、阿蘓らも前方でアタックを警戒し、全員が代わる代わる戦う姿勢を見せた。

中盤、10周回終了時の周回賞を巡って集団が一時活性化したものの、通過後は再び落ち着きを取り戻す。13周回目には金井選手が単独で飛び出しに成功するが、ほどなくして集団に吸収。逃げを狙う群馬マンモスレーシング、レバンテフジ静岡、Sparkle Oita Racing Teamと、集団をコントロールしたいヴィクトワール広島、KINAN Racing Teamの思惑が交錯する中、ブリッツェンは虎視眈々とチャンスを伺う。18周回目には原田應佑選手(京都産業大学)が単独エスケープを試みるも、これも18周終了時には捕らえられた。 20周回終了時の周回賞では、山本元喜選手(KINAN Racing Team)が鋭いスプリントで賞を獲得。その勢いのまま山本選手が集団を牽引し、隊列が縦に伸びる場面もあった。ただ、決定的な動きはなく、レースは集団内の位置取り合戦を続けながら、非常にナーバスな状態で進む。

 

残り2周、Astemo宇都宮ブリッツェンはヴィクトワール広島の背後に狙いを定め、武山、谷、岡、沢田の順で強力な列車を形成。スプリント勝負への準備を整えた。そして 運命のファイナルラップ。地元・ヴィクトワール広島はアシスト3枚を残して孫崎大樹選手を完璧にサポート。その直後ではKINAN Racing Teamが草場啓吾選手のために新城雄大選手が猛然と牽引を図った。一方、岡は単騎での勝負。

 

最終コーナーを抜けた段階で、先頭はヴィクトワール広島のエリオット・シュルツ選手、中村圭佑選手(以上ヴィクトワール広島)、そして孫崎選手。ついでKINAN Racing Teamの新城選手、草場選手で、間に松本一成選手(TeamCyclersSNEL)を挟んで8番手に岡という順。コーナー立ち上がりで中切れが発生し、松本選手と草場選手の間が空いてしまう不運もあったが、岡は瞬時にその差を詰めた。 シュルツ選手が役目を終え、加速した新城選手が草場選手を連れて広島勢をパス。岡は草場選手の背後を死守する。その後、孫崎選手が草場選手の後ろに入り、岡はそのさらに後ろという並びに。新城選手が渾身のリードアウトを終えて右に避けると、岡も勝負をかけて右へラインを変えた。驚異的な加速を見せた岡は、新城選手を交わし、孫崎選手をも抜き去って草場選手を猛追。一時は草場選手を刺し切る勢いを見せたが、最後はわずかに届かずホイール半分の差で2位。勝った草場選手との差は、わずか0.15秒だった。

 

ツール・ド・台湾の疲れから「本調子ではない」と話していた岡だったが、実戦の中で本来のキレを取り戻した。Astemo宇都宮ブリッツェンとして、国内レース初戦で2日連続の表彰台という結果は、シーズン序盤として上々の滑り出しと言える。表彰台でのシャンパンファイトでは、手慣れた手つきで栓を抜き、満面の笑顔を見せた岡。来週に控える栃木2連戦でのさらなる活躍に期待がかかる。

レース後の岡のコメント】

優勝を狙っていただけに、2位という結果は非常に悔しさが残ります。チームのみんなが本当に上手く連携して動いてくれたのですが、最終盤で自分が少し後ろのポジションになってしまい、前の間を埋めながらスプリントを開始する形になった点は反省すべき課題だと感じています。

今日の展開については、逃げが発生すれば自分たちも便乗していく考えでしたが、地元のヴィクトワール広島やKINAN Racing Teamといった強力なチームが、エーススプリンターのために集団をまとめる動きを見せました。その結果、レース全体としてはスローペースで進みましたが、逆にポジション取りが非常にナーバスで難しい展開となりました。それでも最終盤にはチームメイトと合流してまとまることができ、悪くない位置で勝負に挑めたことは収穫でした。

今季、これまでコンディションの面で自信を持ちきれない部分がありましたが、今回の走りで少し自信を取り戻すことができたと感じています。次週はホームタウンである宇都宮でのレースとなりますので、しっかりと優勝を掴み取れるよう、引き続きチーム一丸となって頑張ります。

 

▼リザルト

 

1位 草場啓吾(KINAN Racing Team) 1h22'18”

2位 岡篤篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'00”

3位 新城雄大(KINAN Racing Team) +0'00”

 

19位 阿蘓来夢(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'12”

41位 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'17”

71位 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'48”

74位 菅野蒼羅(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'57”

84位 武山晃輔(Astemo宇都宮ブリッツェン) +1'58”

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2026/01/%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%88_0329_JCT.pdf