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【レポート】JBCF Jプロツアー 第5戦 東日本ロードクラシック
▼開催日
2026年4月26日(日)
▼スタート&フィニッシュ
群馬サイクルスポーツセンター(群馬県利根郡みなかみ町新巻3853)
▼出場選手
谷 順成
増田成幸
フォン・チュンカイ
沢田 時
岡 篤志
武山晃輔
▼競技概要
群馬サイクルスポーツセンター 6kmサーキットコース時計(正)回り 6km × 25周 総距離150km
出走:105名
スタート時間:9:45
Jプロツアー第5戦の舞台は、幾多のドラマを生んできた自転車ロードレースの聖地、群馬サイクルスポーツセンター。1周6kmの中に明確な上りと下りが凝縮されたパンチャー向きのコースだ。特に最大勾配を誇る「心臓破りの坂」と、ハイスピードでテクニカルな下りの連続が、選手を容赦なく削り取る。過酷なインターバルが繰り返される中、いかに効率よく体力を温存し、勝負所で爆発的なパワーを発揮できるかが鍵となる。
Astemo宇都宮ブリッツェンにとって、今大会は重要なリベンジの場だ。前戦の西日本ロードクラシックで優勝まであと一歩の2位に甘んじた岡篤志は、昨シーズンの最終戦を制したこの地で、その悔しさを晴らしたい。
今大会へチームから送り込んだのは、キャプテンの谷順成をはじめ、増田成幸、フォン・チュンカイ、沢田時、岡篤志、武山晃輔の6選手。異なる強みを持つメンバーがそれぞれの役割を全うし、チームの総力をもって最高の結果を狙う。
<レース前の鈴木監督のコメント>
「現在、Jプロツアーのチームランキングにおいて、上位との間に少なからず差が開いてしまっています。まずはそこを少しずつ詰めていくことが、チームとしての当面の目標です。
今回、我々はベストメンバーでレースに臨みます。群馬の伝統あるコースですが、展開については、我々の動きによって相手チームの反応も変わり、同時に相手の動き次第で我々の戦い方も変化するという流動的なものになると予想しています。その時々の状況を冷静に見極めながら、できる限りサバイバルな展開に持ち込み、我々が有利に動ける状況を作り出したいと考えています。
チームとしては、積極的に逃げの展開を作り、勝利を目指します。コンディションの良いメンバーが揃っていますので、チーム一丸となって優勝を勝ち取りにいきたいと思います」
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晴天で清々しい空気の中、総距離150kmのタフな戦いに向けて、選手たちがスタートラインに並んだ。
レースは1周回目からアタックと吸収が繰り返される激しい展開となる。Astemo宇都宮ブリッツェンは、沢田が常に前方に位置し、危険な逃げをチェックする役割を担った。3周回目には、その沢田と金子宗平選手(群馬マンモスレーシング)の2名が先行し、レースの主導権を握りに行く。
4周回目には逃げ集団が10名に拡大。メンバーは沢田、金子選手に加え、山口瑛志選手(レバンテフジ静岡)、白川幸希選手(ヴィクトワール広島)、岡崎一輝選手(CIEL BLEU KANOYA)、島崎将男選手(群馬マンモスレーシング)、玉城翔太選手(TeamCyclersSNEL)、林原聖真選手(シマノレーシング)、山本元喜選手(KINAN Racing Team)、寺田吉騎選手(※オープン参加)。この強力なメンバーで構成された逃げ集団は、メイン集団に対し45秒の差をつける。
6周回目に一度はこの逃げが吸収されるものの、アタックの動きは止まない。10周回目には、谷、岡を含む10名の逃げが決まり、11周回目には後方から合流があり、先頭は21名の大集団となった。この局面でAstemo宇都宮ブリッツェンは、谷、岡、沢田の3名をしっかりと送り込む。さらに2名が加わり23名となった先頭集団に対し、13周回目時点では増田、武山を含む9名の追走集団が26秒差、メイン集団は1分20秒差と、レースは完全に先頭グループを中心に動いた。
18周回目、残り5km地点で先頭集団内で落車が発生。優勝候補の金子選手や、KINAN Racing Teamの名アシストである新城雄大選手が巻き込まれる波乱があり、23名から19名へと人数が絞られる。迎えた20周回目、先頭集団がバラけ、岡、孫崎大樹選手(ヴィクトワール広島)、トマ・ルバ選手(KINAN Racing Team)、風間翔眞選手(シマノレーシング)、馬場慶三郎選手(弱虫ペダル サイクリングチーム)という有力な5名が先行する形となった。
23周回目には5名と集団の差は1分50秒、24周回目には1分54秒まで拡大。決定的な動きが出たのは24周回目の「心臓破りの坂」だった。ルバ選手がアタックを敢行し、他4名との間に12秒のギャップを作る。スプリント力に勝るライバルに対し、ルバ選手が勝つためにはこのタイミングで独走に持ち込むしかなかった。ファイナルラップに入ると、その差は27秒にまで広がる。
先頭を追う4名の中で、岡は必死に前を引いてルバ選手を追ったが、残り1km地点でルバ選手への追走が叶わないと判断。2位表彰台を確実にするため、馬場選手の背後につくクレバーな走りに切り替えた。優勝は独走を守り切ったルバ選手。岡は早めに仕掛けて馬場選手を振り切り、2車身差をつけて2位でフィニッシュした。
優勝こそ逃したものの、落車を回避し、最終局面で岡を勝負の舞台に残したチームの連携は、今季の強さを象徴している。次戦は来週から始まるツール・ド・熊野。この組織力を活かした戦いで勝利を目指していく。
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【レース後の岡のコメント】
今大会は2位という結果でレースを終えることとなりました。チームとして前々で展開することを意識し、実際に谷選手、沢田選手、そして私を含めた逃げグループを作ることができました。終盤、5名での逃げ切りという形になりましたが、スプリントを回避したいルバ選手が積極的にローテーションに加わらないという厳しい状況でした。我々はそれを構わず他4名でどんどん回してしまい、結果として最後のルバ選手のアタックに反応しきれず、戦術面においても悔やまれる内容となりました。
2週連続の2位という結果は、率直に言って非常に悔しいです。ロードレースでの勝利は今季まだないという結果ですし。しかし、コンディション自体は週を追うごとに着実に上向いており、非常に良い状態にあります。次は自分自身の得意とする「ツール・ド・熊野」です。この好調を維持し、次こそは優勝を勝ち取れるよう全力を尽くして準備します。
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▼リザルト
1位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team) 3:35:53
2位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +0'25”
3位 馬場慶三郎(弱虫ペダル サイクリングチーム) +0'25”
9位 増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) +2'15”
15位 武山晃輔(Astemo宇都宮ブリッツェン) +2'16”
29位 フォン・チュンカイ(Astemo宇都宮ブリッツェン) +2'17”
36位 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) +2'28”
44位 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) +2'42”
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
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