【レポート】Tour of Japan 2025 第7ステージ 【AMANO 相模原】UCIアジアツアー2.1
▼開催日
2025年5月24日(土)
▼スタート
橋本公園(神奈川県相模原市緑区西橋本5-3)
▼フィニッシュ
鳥居原ふれあいの館(神奈川県相模原市緑区鳥屋1674)
▼出場選手
谷 順成
沢田 時
岡 篤志
ルーベン・アコスタ
武山晃輔
菅野蒼羅
▼競技概要
橋本公園→旧小倉橋→串川橋→鳥居原ふれあいの館前周回コース パレード4.8㎞/10.9㎞ + 13.8km×7周 総距離107.5㎞
出走:85名
スタート時間:8:50
▼レースレポート
ツアー・オブ・ジャパンは残すところ2日、AMANO 相模原が行われた。2022年に岡が優勝をしたステージだ。
宇都宮ブリッツェンにとって今日のターゲットは何と言ってもポイント賞を取って、それを確固たるものにすること。AMANO 相模原ステージには1、3、5周回目の合計3か所に中間スプリントポイントが設定されている。すべてトップ通過すれば15ポイントが入り、またステージ優勝もすれば28ポイントが入る。第6ステージ終了時点で1位のアレッサンドロ・ファンチェル選手(JCL TEAM UKYO)が48ポイントであるのに対し、2位の岡は46ポイント。中間スプリントポイント1回で逆転の可能性もある。
明日の最終ステージは平坦ステージで、逃げが決まることは少ない。ステージ優勝に最後の望みをかけたパンチャーたちが何度もアタックをかける中、宇都宮ブリッツェンは総力でそれを潰す。そのかいあって、最初の中間スプリントポイントを集団で迎え、岡は1位通過で5ポイントを獲得。この時点で岡51ポイント、ファンチェル選手48ポイントとなり、バーチャルリーダーとなった。
アタックがかかるたびに、宇都宮ブリッツェンの選手が入れ代わり立ち代わりチェックに入り、存在感を示す。しかし4周目に菅野を含んだ13名の逃げが決まる。この中にベンジャミ・プラデス・レヴェルテル選手(VC福岡)が入っていたことで、チームの計算が一気に狂う。今日のフィニッシュは山岳賞ポイントにもなっている上り坂。上りスプリントも得意なプラデス選手が逃げ切るとステージ優勝は間違いない。しかもポイント賞は8位27ポイントで岡やファンチェル選手からするとマークから外れている選手であったが、ステージ優勝をされると28ポイントが入り、55ポイントとなってしまう。
プラデス選手は総合21位、トップとの差5分8秒であったため、総合リーダーにとっては逃がしていい選手だったが、ポイント賞を狙う宇都宮ブリッツェンにとっては何としても捕まえたい。しかし最終ラップ、プラデス選手は逃げグループからさらに逃げを打ちステージ優勝を遂げた。岡は体調不良の影響もあって後続集団のスプリントにも対応できずステージ18位。ポイント賞を争っていたファンチェル選手が11位に入って5ポイントを獲得したため、再び逆転されて岡はポイント賞総合3位に後退してしまった。
明日の東京ステージは中間スプリントポイントが3回設定されている。ファンチェル選手は総合リーダーを確実に守るために、あまり危険な動きはせずにポイント賞は狙いにこないと予想すれば、プラデス選手との一騎打ちとなるか? 宇都宮ブリッツェンは6人全員が残っているがVC福岡はプラデス選手を含めて3人しかいない。数的優位を生かしポイント賞をとって、東京ステージでの表彰台を期待したい。
【レース後の鈴木監督のコメント】
数名の逃げが決まるという展開を予想していたが、13人も逃がしてしまったのが一番の失敗だった。ポイント賞は1回目の中間スプリントポイントでトップに立ち、バーチャルリーダーとなれたが、ベンジャミ・プラデス選手がステージ優勝したことでポイント賞トップに立たれてしまい、アレッサンドロ・ファンチェル選手にもフィニッシュでポイントが入ったため、再び岡の上をいかれてしまった。これでポイント賞3位になったが、プラデス選手とは3ポイント差。可能性がゼロになってしまったワケではないので、東京ステージで逆転してポイント賞が取れるように、仕切り直したいと思う。
【レース後の岡選手のコメント】
中間スプリントでポイント賞を取って、最後のステージ優勝も目標にしていたが、今日は自分がまったくいい走りができなくて、悔しい気持ちでいっぱい。中間スプリントポイントは取れたが、今日は1日体の動きが悪く、重要な局面の逃げに乗れなかったり、最後もスプリントできなかったので、明日の最終日で巻き返せるように頑張りたいと思う。最後笑って終えられたらすべてが報われると思う。すべてを出し切れるように頑張りたい。
▼第7ステージリザルト
1位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(VC福岡)2h24’29”
2位 今村 駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) +0’01”
3位 ヨン・クノレ(レンベ・ラド・ネット) +0’01”
18位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’06”
53位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’29”
61位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’47”
74位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +2’47”
78位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +3’50”
79位 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン)+4’23”
▼第7ステージ終了後の個人総合リザルト
1位 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)16h32’17”
2位 シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO) +0’21”
3位 ベンジャミン・ダイボール(ヴォクトワール広島) +1’09”
28位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +18’54”
29位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +20’30”
39位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +31’59”
44位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +34’24”
60位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +44’07”
72位 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン)+55’38”
▼第7ステージ終了後のポイント賞総合リザルト
1位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテ ル(VC福岡) 55p
2位 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)53p
3位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) 52p
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.toj.co.jp/2025/file_upload/100539/_main/100539_01.pdf
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