【レポート】シマノ鈴鹿ロードレースクラシック
▼開催日
2025年8月31日(日)
▼スタート&フィニッシュ
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市稲生町7992)
▼出場選手
岡 篤志
谷 順成
フォン・チュンカイ
小野寺玲
武山晃輔
花田聖誠
菅野蒼羅
阿蘓来夢
▼競技概要
鈴鹿サーキット5.807km x 10 周 総距離58.07km
出走:156名
スタート時間:12:08
▼レースレポート
夏の自転車の祭典「シマノ鈴鹿ロード」が開催された。子どもから大人までが参加できるサイクリングイベントで、今回が40回目。中でもエリート男子がしのぎを削る「シマノ鈴鹿ロードレース クラシック」は、これを見るためだけに集まるファンも多く、大変盛り上がる。
宇都宮ブリッツェンは岡篤志、谷順成、フォン・チュンカイ、小野寺玲、武山晃輔、花田聖誠、菅野蒼羅、阿蘓来夢の8名で出場した。小野寺は難病の再生不良性貧血を2024年9月に発症して以来、このレースが復帰戦となった。菅野も6月に膝を負傷し、阿蘓も7月に鎖骨骨折しており、いずれも復帰レースとなった。
なお昨年2位に入った沢田時は、前日に開催されたグラベルロードレースへの出場のためにこちらは欠場。初出場だったグラベルロードで見事優勝を収めている。
<レース前の岡のコメント>
「前半戦が終わり、しばらく休みがあったが、このレースのためにしっかり準備ができたのでいい状態で臨めている。シマノ鈴鹿は毎年暑いレースで、今年は最高気温37度の予報。暑さとの戦いにもなると思う。コースとしてはそこまで厳しくないので、レースを厳しくして、逃げ集団での勝負になったほうが自分にぶがあるだろう。チームとしては積極的なレースができればと思う」
2025シーズン後半戦の幕開けともなるシマノ鈴鹿。レースは気温が急上昇する12時過ぎにスタートした。ホストチームでもあるシマノレーシングチームが積極的にレースを動かす中、3周目から形成し始めた10数名の逃げに、宇都宮ブリッツェンからは谷と武山が入り、メイン集団とはおよそ1分差を保って周回を重ねる。
▼レースレポート
8周回目には逃げが13名となり、谷、武山のほか、シマノレーシングチームが3名で風間翔眞選手、入部正太朗選手、渡邉和貴選手、愛三工業レーシングチームが2名で岡本隼選手、南和人選手、TEAM UKYOも2名で増田成幸選手、小石祐馬選手、あとは1名ずつで橋本英也(KINAN Racing Team)、河野翔輝選手(チームブリヂストンサイクリング)、石井雄悟選手(VCVELOCE)、池谷隆太選手(稲城FIETSクラスアクト)という構成。このまま勝負をするには少し人数が多く、スプリントに強い岡本選手、橋本選手、河野選手をフィニッシュまで連れて行くと、宇都宮ブリッツェンにとっても良い状況ではない。人数を絞り、スプリンターを切りたい動きが活発となり、逃げの13名の中から何度もアタックがかかり、武山が積極的に前に乗った。
残り2周回に入る頃には、愛三工業の2名が集団に戻り、逃げは11名に。さらに7名に絞られて宇都宮ブリッツェンは谷と武山がそこに残る。その他メンバーは風間選手、入部選手、増田選手、小石選手、風間選手。ブリッツェン2名、シマノ2名、UKYO2名、ブリヂストン1名という状態で最終周回へ。しかしメイン集団も35秒差と迫る。
最終周回は岡が飛び出し、メイン集団からの追走グループを形成。追走は前に追いつき再び13名ほどとなるが、ここでシマノが5名となり数的有利に。シマノは最後まで逃げ集団をコントロールし、集団スプリントで中井唯晶選手が2連覇を飾った。岡は惜しくも2位。ただ、追走グループを作る嗅覚や、シマノが5名という中のスプリントで2位に入るのは、後半戦スタートのレースとしては上々と言えるだろう。また、難病から復帰レースとなった小野寺は、実はチームトレーニングさえ厳しく、病気も完治してない中で不安を抱えてのスタートであったが、トップと19秒差の33位で無事フィニッシュしている。再びオノデライダーポーズで勝利を飾る日まで、注目していただきたい。
【レース後の岡のコメント】
ホストチームの中井選手に一歩及ばず2位という結果で悔しくはあったが、チームみんなが動いた結果、自分が勝負することができたので、そこは良かったかと思う。ラスト2周で1分以上差が開いていたので、正直、勝負は前の逃げメンバーに任せたほうがいいかな…と思う瞬間もあった。ただ、逃げにスプリントに強い選手も乗っていたので、うちのチームにとっては少しぶが悪いかと思い、チームメンバーに集団を牽引してもらい、最後、自分でアタックに出た。そこで少し脚を使いすぎてしまったかもしれない。敗因はそこだろう。来週は新城ロードレース。今日はチームみんながいい走りができたのが収穫。来週は今度は上りのコースになるので違った脚質が求められるが、全員調子がいいので、優勝を目指して頑張りたい。
▼リザルト
1位 中井唯晶(シマノレーシング) 1h16’07”
2位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
3位 當原隼人(愛三工業レーシングチーム) +0’00”
7位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’02”
10位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +0’10”
20位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0’18”
33位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +0’19”
76位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +0’41”
115位 阿蘓来夢(宇都宮ブリッツェン) +3’55”
116位 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン) +3’56”
※全リザルトは下記URLをご参照ください。(速報値)
https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=250831_SSuzuka&ctg=039-1
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