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2025/10/10 レース

【レポート】マイナビ ツール・ド・九州 佐世保クリテリウム

【レポート】マイナビ ツール・ド・九州 佐世保クリテリウム

 

▼開催日

2025年10月10日(金)

 

▼スタート&フィニッシュ

佐世保ポートサイド公園(長崎県佐世保市新港町4-1)

 

▼出場選手

沢田 時

ルーベン・アコスタ

武山晃輔

花田聖誠

 

▼競技概要

佐世保駅前周回コース 1.5km × 30周回=総距離45㎞

出走:103名

スタート時間:13:00

▼レースレポート

 

今日から4日間の日程で開幕したマイナビ ツール・ド・九州。初日の佐世保クリテリウムは、UCI国際カレンダーにCRT(クリテリウム)として登録はされているものの、UCIポイントの付与はなく、大会プレイベントとしての開催だ。ステージレースの順位にも影響はないが、ツール・ド・九州が長崎で開催されるのは初めてで、コースが佐世保駅前かつ「させぼ五番街」という商業施設の周辺ということで、長崎の方にロードレースの魅力を知ってもらう絶好のチャンスであり、誰もがぜひ優勝したいところだ。

 

チームは大分での2日間のレースのあとそのまま九州に留まり、コース試走やチーム練習をおこなって調整を続けた。メンバーは大分の登録選手からフォン・チュンカイが抜け、花田聖誠が入ったが、継続メンバーの岡篤志、谷順成が発熱。安全を最優先し、来週末に宇都宮ジャパンカップが控えているということもあって出場を見送り、宇都宮ブリッツェンは沢田時、ルーベン・アコスタ、武山晃輔、花田聖誠の4名で戦うこととなった。

 

<レース前の花田のコメント>

「骨折明けだが、練習も積めて、今シーズン一番いいパフォーマンスができるのではないかと思うぐらい、調子はいい。コースはコーナーが多く、直線が短い。ハイスピードかつ、ストップ&ゴーが繰り返される、クリテリウムの中でも厳しいレースになるのではないかと思われる。本来は岡選手のエースとしてのスプリント勝利を狙っていきたかったところ。しかし、体調不良で出場を見送る決断を昨日し、今日は谷キャプテンも急遽出場を取りやめた。残り4人で前に残って勝負に備えたい。宇都宮と比べてずいぶん気温が高く30度を超えるが、暑さに強い選手が多いので大丈夫だと思う。しっかり先頭に送り込めるよう頑張りたい」

 

コースは急カーブと直線を繰り返す1周1.5kmの平坦を30周、合計45km。出場チームには欧州から2つのUCIワールドチーム、3つのUCIプロチームがおり、ハイレベルの争いになることが予想された。13時のスタートには沢田、武山、花田が前方に位置し、意気込みを見せた。1周のニュートラルののち、道幅が広がったところでペースが上がり、宇都宮ブリッツェンは武山が10番手あたりで次の動きに備える。

3周目から数名の逃げが繰り返され、常に集団は縦長に。また10、15、20、25周回に設定された特別周回賞のたびにスピードが上がり、コーナー毎に集団が分断された。13周回目には先頭が30名ほどに絞り込まれ、沢田がそこに入った。ジョゼフ・ピドコック選手(Q36.5プロサイクリング チーム)とジョルダン・ジェガット選手(トタルエネルジー)が逃げを決め、ますますスピードが上がり、16周完了時にはコース上には54名しかおらず、宇都宮ブリッツェンは沢田1名となった。19周回目には4名の海外選手<マルタイン・ラーセンベルフ選手(Q36.5プロサイクリング チーム)、ジョフレ・スープ選手(トタルエネルジー)、アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ選手(XDS・アスタナ チーム)、イェローン・メイヤース選手(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)>が追いつき、先頭は6名に。沢田たちの追走とは13秒の差がついてしまった。

 

25周回完了時にはその差が21秒となり、集団も前の逃げ切りを認め、トップ10争いにスイッチ。コース上は33名となり、沢田も含めて日本人は8名しか残っておらず。103名中70名の選手がリタイヤとなり、このクリテリウムのレベルの高さが伺えた。

 

勝負は先頭6名から、最終コーナーでインを取ったピドコック選手が先行し、ヴェドヴェ選手が差しにかかったが、判定を経てピドコック選手が優勝。沢田は追走集団18名に残り、22位となった。沢田はクリテリウムに元々強いが、細かいコーナーの立ち上がりを必要とするレースはマウテンバイクやシクロクロスでそのテクニックを培っている。チームはエースの岡とキャプテンの谷を欠いたが、明日の本戦からも一矢報いる走りで、存在感を示していきたい。

レース後の沢田のコメント】

コーナーが多く、位置取り争いが非常に激しいクリテリウムでした。逃げグループが決まるまではペースが速く、かなり苦しい展開でしたね。ワールドツアーチームも参加しており、これまでのレースよりも明らかにレベルが高いと感じました。

明日からは本格的なステージレースが始まりますが、チームは少人数ながらも、自分自身の調子は悪くないので、各ステージでしっかりとチャンスを狙っていきたいと思います。

▼リザルト

 

1位 ジョゼフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリング チーム) 1h00’16”

2位 アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ選手(XDS・アスタナ チーム) +0’00”

3位 ジョフレ・スープ選手(トタルエネルジー) +0’00”

 

22位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’18”

DNF ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)

DNF 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)

DNF 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン)

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=TDK2025