【レポート】TOUR de KUMANO 第3ステージ 熊野山岳コース(UCIアジアツアー2.2)
▼開催日
2025年5月10日(土)
▼スタート&フィニッシュ
熊野スカイパーク球場
▼出場選手
谷 順成
沢田 時
岡 篤志
ルーベン・アコスタ
武山晃輔
▼競技概要
熊野山岳コース 18.5km+17.2km×4laps+20.4km 総距離107.7km
出走:88名
スタート時間:10:00
▼レースレポート
第3ステージは、今大会のクイーンステージ。熊野スカイパーク球場をスタート後は西へ。
お馴染み千枚田の山岳を含む周回コースを4周し、再び熊野スカイパーク球場へと向かう。
翌日の太地半島周回コースは、昨年、大集団スプリントとなりトップから29位までが同タイムだった。岡は現在総合3位。大きくリードできる可能性があるこの日の第3ステージで総合リーダージャージを獲得したいところだ。同時にこの位置を失わないことも重要になる。
<レース前の谷のコメント>
今日までチームとして作戦通り持ってこれたので、勝負をかけにいきたい。岡選手が総合3位につけているが、自分やルーベン選手も上位に進出できる状態。自分やルーベン選手が優勝を目指して走ることが岡選手のアシストになると思うので、優勝を目指していきたい。
<レース前の岡のコメント>
路面は少し濡れているが、天気はこれからよくなっていくようだ。今日は総合にとっても大事なステージ。ライバルから遅れをとらないようにしつつ、アドバンテージをとれればと思う。コンディションは悪くはない。走ってみないとわからないところもあるので集中して頑張りたい。総合優勝を目指して頑張ります!
パレードランを終え、リアルスタート。集団が最初に目指すのは、残り約100km地点のスプリントポイント。先行する選手もみられたが吸収され、集団のままスプリントポイントを通過した。
次は、早くも千枚田の上りを含む周回コース。動いてきたのはキナンレーシングチームだ。いい位置でこの周回コースに入るためペースアップを図る。この動きにより脱落する選手が続出。早くも20~30名ほどの集団となる。ブリッツェンからは沢田、谷、岡が残れた。
しかし、攻撃は続き先頭からも脱落する選手が。集団は約20名となり、ブリッツェンからは岡のみがこの集団にいる状況となった。
先頭にいたのは岡のほか、ダヴィデ・バルダッチーニ選手、マーク・スチュワート選手(ともにソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)、アナトリー・ブディアク選手、マティアス・ブレグノイ選手、ヴァディム・プロンスキー選手(すべてトレンガヌ・サイクリングチーム)、小石祐馬選手、ニコロ・ガリッポ選手(すべてJCL チーム右京)、ベンジャミン・プラデス選手、ジェラルド・レデスマ選手(ともにVC福岡)、織田聖(マトリックスパワータグ)など。最も人数を残していたのはトレンガヌ・サイクリングチームだった。なお、リーダージャージを着用する今村駿介選手は(ワンティ・NIPPO・リユーズ)、2位のドゥシャン・ラヨヴィッチ(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)は脱落。岡が総合トップを獲得できる可能性は高まっていた。
周回コースを終えても約20名の先頭とメイン集団の構図は変わらず。差は1分で逃げ切りが濃厚となる。その中で最初に仕掛けたのは、ニコロ・ガリッポ選手。さらに、VC福岡のベンジャミン・プラデス選手、ジェラルド・レデスマ選手がアタックするがすべて吸収されてしまう。
決定的な先行となったのはマーク・スチュワート選手とアタック。そこにマティアス・ブレグノイ選手がつき2人の逃げとなる。この動きに岡含む残りの選手は反応できず。最終的には2人の一騎打ちとなり、マーク・スチュワート選手が優勝を飾った。
岡は3位争いのスプリントに参加。5位でフィニッシュし、総合3位をキープした。岡と総合トップとのタイム差は47秒。一方、4位との差はわずか4秒だ。
あすの第4ステージは、太地半島周回コース。まずは、安全に走りきること、そして、逆転を許さないことも重要となる。
【レース後の岡のコメント】
千枚田で遅れないことが重要だったが、絞られた中でしっかり残れ、上りもかなり余裕をもって走ることができた。しかし、最後の平坦区間で2人の逃げを許してしまった。(残された)集団も大きかったので捕まえることができるかなという期待もあったが、結果的に逃げ切られてしまった。最後、集団のトップをとれればよかったが、そこができなかったことが悔やまれる。総合1、2位とは離されてしまったので正直、逆転は厳しいが、あすはステージ優勝と総合3位をキープできるようにしっかりチームとして走っていきたい。
▼第3ステージリザルト
1位 マーク・スチュワート(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)2h46’29”
2位 マティアス・ブレグノイ(トレンガヌ・サイクリングチーム)+0’00”
3位 ニコロ・ガリッポ(JCL チーム右京)+0’45”
5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+0’45”
23位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)+2’49”
27位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+2’49”
33位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)+9’21”
43位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+9’27”
▼第3ステージ終了後の総合リザルト
1位 マーク・スチュワート(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ) 8h38’12”
2位 マティアス・ブレグノイ(トレンガヌ・サイクリングチーム)+0’04”
3位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+0’47”
20位 谷順成(宇都宮ブリッツェン)+2’59”
23位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)+2’59”
32位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)+9’31”
35位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)+9’37”
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.tourdekumano.jp/wp/wp-content/uploads/2025/05/Kumano-C08.pdf
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