【レポート】TOUR de KUMANO 第1ステージ印南かえる橋周回コース
▼開催日
2025年5月8日(木)
▼スタート&フィニッシュ
印南町役場前
▼出場選手
谷 順成
沢田 時
岡 篤志
ルーベン・アコスタ
武山晃輔
▼競技概要
距離:17.9km×7周=125.3km
出走:110名
スタート時間:9:30
▼レースレポート
ブリッツェンにとってツール・ド・台湾以来のUICレース、TOUR de KUMANOがはじまる。昨年は3日間で争われていたが、今年は第1ステージの印南かえる橋周回コースが追加。全4ステージでの戦いとなる。
印南かえる橋周回コースは、1周17.9kmを7周。終盤はステージ名にも入っている「かえる橋」を通過し上ってフィニッシュする。約10km地点には3級山岳の深山峠があり、3周目、6周目が山岳ポイントに設定されている。また、1周、4周完了時点がスプリントポイントとなっている。スプリントポイントをトップ3で通過するとそれぞれ3、2、1秒が総合タイムからマイナスされるほか、フィッシュでも10秒、6秒、4秒マイナスされる。
ブリッツェンは当初6人で出走する予定だったが、6日に行われた和歌山城クリテリウムで花田聖誠が落車。その後の検査で左鎖骨骨折と診断されTOUR de KUMANOの出走は叶わなかった。数的不利の中でよりチーム力が問われる。
<レース前の鈴木監督のコメント>
最終日まで優勝争いができるような体制に整えていきたい。昨年は岡選手(昨季はJCLチーム右京に所属)が総合優勝、谷選手が総合9位、アコスタ選手総合10位でブリッツェンはベスト10に3人入っている。3人がエースとなると今回、花田選手が出場できず、アシストが2人という計算になる。作戦が難しいが第1ステージで様子を見ながら、どこで優勝を狙っていくかということを話しあってもらう形になると思う。今日は最後スプリントになったら岡選手。また、中間スプリントも獲れる位置にいるのならば獲ることが大事になってくると思う。
<レース前の沢田のコメント>
熊野に来てから時間もたち全員調整でき、コンディションは整っていると思う。昨日試走したがこのコースは細かいアップダウンを繰り返す。最後は上りゴール、ブリッツェンはとしてはその方が上位を狙いやすいと思う。全員が得意とするコースだと思うので、総合を狙う選手が遅れないようにしっかりサポートしつつ中間のボーナスタイムも獲っていきたい。熊野は厳しいコースで大変なレースになると思うが4日間しっかり頑張っていきたい。ライブ中継などで応援を送ってもらえると力になるので4日間、応援をお願いします。
レースはスタートからアタック合戦。飛び出しと吸収を繰り返していく。集団の最初の目標は1周回完了時のスプリントポイント。もちろんブリッツェンもそれを狙い岡がスプリントに参加。2位で通過し、マイナス2秒を獲得した。なお、トップはラヨヴィッチ・ドゥシャン選手(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)、3位はバッサイカン・テグシュバヤール選手(ルージャイ・インシュランス)だった。
この流れで先行する選手が現れ、マズキ・ヌー ル・アミルール・ファフルディン 選手(トレン、ガヌ・サイクリングチーム)、鎌田晃輝選手(JCL チーム右京)、その後さらに、岩村元嗣選手(チームユーラシア-iRCタイヤ)が加わり3人の逃げとなる。
メイン集団は、3人の逃げを容認しソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニなどが、集団をコントールする。
6周目、ゴールに向けメイン集団が逃げ3人を吸収。スプリント争いに向け早くも各チームがまとまりはじめる。6周回完了時には、アコスタがトップ通過。そこにJCL チーム右京やソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ、ルージャイ・インシュランスなどがつく。
最後の山岳ポイント付近では小石祐馬選手(JCL チーム右京)が先行するも、ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニが飲み込み集団を牽引。他のチームもまとまってはいたが、人数を揃えているのはソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニだった。
いよいよスプリント。かえる橋付近で先行したのは草場啓吾選手(愛三工業レーシングチーム)。そこに岡が続き最後のカーブを2番手通過。そのままスプリントを開始する。しかし、ドゥシャン選手がまくり、フィニッシュラインをトップで通過。岡は2位でフィニッシュした。
岡は総合でも2位に。スプリントポイント、フィニッシュでもボーナスタイムを稼ぎ、上々の滑り出しとなった。また、ドゥシャン選手が総合トップのため、あすはポイント賞ジャージを繰り下げで着用する。
あすの第2ステージは、古座川清流周回コース。アップダウンがあり、3級山岳を3つ含んだ厳しいコースだ。また、スプリントポイントは2つ含まれている。
上位でフィニッシュするのはもちろん、第1ステージのようにスプリントポイントを上位で通過することも重要となる。
【レース後の岡のコメント】
勝てなかったが今日は自分ができるベストを尽くした。チームもポジション取りやリードアウトでたくさん動いてくれた。最初のボーナススプリントも2位通過できた。総合でも2位につけている。これから山岳ステージもあるのでしっかりボーナスタイムを稼げていいポジションにつけられてまずはよかった。最後のゴール争いの位置取りはかなり激しく単騎になってしまったが、他のチームをうまく利用して最終コーナーを2番手で曲がることができた。上りのふもとからしかけたが、距離が長くドゥシャン選手のスプリント力がずば抜けていて、そこにはかなわなかった。明日も頑張ります。
▼第1ステージリザルト
1位 ラヨヴィッチ・ドゥシャン(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)2’55”59
2位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
3位 ベンジャミ・プラデス(VS福岡) +0’00”
25位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
41位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
56位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
67位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
▼総合
1位 ラヨヴィッチ・ドゥシャン(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)2’55”46
2位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0’05”
3位 ベンジャミ・プラデス(VS福岡) +0’09”
▼ポイント賞
1位 ラヨヴィッチ・ドゥシャン(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)
▼山岳賞
1位 鎌田晃輝(JCL チーム右京)
▼U23賞
1位 岩村元嗣(チームユーラシア-iRCタイヤ)
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.tourdekumano.jp/2025/communique/
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