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2025/06/29　レース

【レポート】2025全日本選手権個人タイムトライアル

▼レースレポート

全日本選手権ロードレースの男子エリート、優勝はならなかったがトップ10に3人を送り込みチーム力を証明した宇都宮ブリッツェン。この日は個人タイムトライアルだ。展開に左右されない自分との戦いと言っていいだろう。ブリッツェンからは谷と岡の２名が出走した。

舞台は、渡良瀬遊水地。過去に開催されたチームタイムトライアルで優勝するなど、ブリッツェンとは縁のある会場だ。

1周7.3 km × 6周（43.8km）で行われるレース。タイムトライアルは、さまざまなコースがあるが本コースは平坦基調で、タイムトライアルスペシャリストに有利なコースといっていいだろう。谷や岡は、どちらかといえば上り基調のコースで力を発揮する。それでも渡良瀬遊水地は地元レース。多くのサポーターが駆けつける事もあり、勝利を狙いたいところだ。

タイムトライアルの出走人数は、19名。WAVE1、WAVE2に分けられ、WAVE 1は11人が45秒間隔で出走、WAVE 2は8人が1分間隔で出走する。出走する際の暑さ、追い風か向かい風か、“運”も勝負を左右するポイントだ。

なお、岡はWAVE 1の3番目 14時1分30秒、谷は14時4分30秒に出走した。

灼熱の中、レースがスタート。3番目出走の岡は1周目を8分54秒とハイペースでクリアした。2周目は8分52秒、3周目は8分59秒でタイムを落とすも4周目で8分52秒と盛り返す。最終的には53分29秒73でフィニッシュ、この時点でトップとなる。

一方、７番手出走の谷は、1周目を9分18秒、2周目を9分13秒でクリア。その後、9分台で走り56分3秒61でフィニッシュした。

岡のタイムを塗り替えたのは谷の直後に出走した林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)選手だった。1周目は8分56秒だったが、そこから盛り返し2周目は8分37秒に。その後も安定した走りで53分07秒21と岡の記録を塗り替える。

WAVE1終了時点で、1位は林原選手、2位は岡、谷は9位となった。

いよいよWAVE2。前年トップ3の金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)選手や元宇都宮ブリッツェンの宮崎泰史(KINAN Racing Team)、数々の経験を持つ新城幸也(Team Solutiontech Vini Fantini)選手も登場する。

早速、タイムを塗り替えたのは、WAVE2をトップで走った小石祐馬(JCL TEAM UKYO)選手。52分46秒25で一気にトップに躍り出る。さらに直後、今村駿介(Wanty-NIPPO-ReUZ)選手が登場。52分33秒81、特に後半で追い上げをみせて首位の座を奪った。その後、前回チャンピオンの金子選手もいい走りをみせたが今村選手には及ばず。今村選手が優勝を飾った。平均時速は49.99kmだった。

シーズン前半戦の大一番、全日本選手権が終了。チームが始動して半年強、レースを重ねる中で形が見えてきた。そして確実に、それぞれがレベルアップしている。ここからどのように優勝を重ねていけるかが重要だ。

【レース後の岡のコメント】

目標としていた表彰台は厳しかった、今出せるパフォーマンスは出せたかなと思う。上位の選手が単純に強かった。自分のペース配分にムラがあり、WAVE2の選手も同様に、後半にペースアップする選手、遅れる選手とさまざま。その中で自分の順位が変動してハラハラドキドキだった。一時は8位に落ちたが、5位に踏みとどまりUCIポイントを獲得できたのはよかったと思う。(全日本選手権はロードが5位、タイムトライアルも5位ということについて)ロードは優勝を狙っていたし、タイムトライルももう少しいけたかなという感じがする。満足はしていないが、タイムトライルに関しては準備期間も短い中でできることはやったので、来年に向けて弾みがついたかなと思う。また、1年間コツコツとやっていきたい。毎週、レースが続くがしっかりコンディションをキープして引き続き、優勝を狙えるように頑張りたい。