【レポート】MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCC
▼開催日
2024年6月8日(土)
▼レース会場
白山一里野温泉スキー場(〒920-2333 石川県白山市尾添り63)
▼出場選手
沢田 時
▼競技概要
白山一里野温泉スキー場特設コース(ショート1周1.6km×4周=総距離6.4km)
出走:24名
天気:晴れ
スタート時間:16時40分
▼レースレポート
5月のCoupe du Japonは沢田時にとって地元レースとなる滋賀県の「びわ湖高島Stage」でXCC、XCOと連勝。その勢いのままアジア選手権も初制覇を飾ることができた(現在アジアチャンピオンジャージ作成中)。
今回の白山2連戦は全日本選手権前の最後のレース。沢田はスタート前に「このコースに来るのは7年ぶりくらいだが、相変わらず芝生のゲレンデの登りがかなりキツい。アジア戦から調子も保っていて試走も軽く感じた」と話し、コンディションは良好だ。竹内遼選手(MERIDA BIKING TEAM)、宮津旭選手(OLIVE)、アジアU23チャンピオンの副島達海選手(大阪産業大学)らを警戒する。
今回のXCCから実測9.1kgと軽量なニューバイクが投入された。ハードテイル仕様のMERIDAの新型BIG.NINE 10Kだ。沢田は「本番は明日。バイクのテストも兼ねて今日は優勝を狙いつつ、レーススピードで得られる感覚をつかみたい」と新しい相棒とのレースを楽しみにした。
今日は1.6kmのショートコースを使用。レースタイムも20分程度と短いため、最初からどの選手も全力だ。青空の下でスタートの号砲が鳴ると沢田も好ダッシュを決め、最初のコーナーにも2、3番手で突入できた。1周回目で早くも7名のパックが形成され、2番手で沢田は先頭に出るタイミングをうかがう。
4周回とアナウンスされたレース。2周回目までは宮津旭選手(OLIVE)が先頭でスタート&フィニッシュ地点を通過し、沢田はいずれも2番手。だが、3周回目で沢田が仕掛けて前に出る。
登坂区間に入ると力強いペダリングを見せ、すぐ後ろの選手たちをじわじわと引き離す。宮津旭選手(OLIVE)、竹内遼選手(MERIDA BIKING TEAM)と警戒している選手が真後ろに続くためアドバンテージを稼ぎたいところだ。
そのまま沢田はアジア王者の貫禄を見せつける。3周目を終えて宮津選手に5秒、竹内選手に9秒のリードでファイナルラップへ。宮津選手も懸命に追走するもののタイム差にして3秒ほどしか迫ることができず、沢田は右の拳を振り上げてフィニッシュ地点にやってきた。見事、初日XCCでの優勝を決めた。
新型バイクの初陣での優勝に笑顔を隠せない沢田。「ニューバイクは踏み方が違う印象はあるが、今日のような芝生の直登は明らかにこのバイクは速かった。宮津選手と一騎打ちになった時もより加速に鋭い方が有利。そういう意味でこのバイクで良かった」と感触は抜群のようだ。明日はフルコースを使用したXCOのレースが行われる。
【沢田時のレース後コメント】
「4周回と短いレースだったが、残り2周で先頭に立てた。そこから宮津選手が強く一度追いつかれてしまったが、もう一度しっかり踏み直して勝てたのは良かった。本当は6周くらいのレースと思っていた。残り2周になったら行こうと思っていたが、気がついたらもう残り2周だった。ああ、もう行かないと!って(笑)。
全日本ロード、MTBに向けて今回が最後のレース。コンディションはいいので、明日もしっかり追い込みたい」
▼リザルト
1位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)16:22.93
2位 宮津旭(OLIVE) +2.88
3位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +18.86
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.wsresult.com/LiveResults2/
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